AC75のクラスルール発表

3月26日に2021年アメリカズカップの開催地がニュージーランドのオークランドになることが正式に決定しました。
これまで、地理的な問題などでオークランド開催が疑問視されていましたが、これが最終決定になったようです。

3月29日には、新型ヨットAC75のクラスルールがミラノとオークランドから同時に公表されました。
 全部で63ページある規定ブック。4ヶ月の歳月をかけてチームニュージーランドとルナロッサで作成し、予定の3月末公表に合わせて準備されました。

そこで、注目ポイントをご紹介します。

① 船体、マスト、ラダーブレード、フォイルのアーム、セールは、構成内容に厳しい制限があり、研究、開発、機能のシュミレーションが要求される部分。

②AC75は、2019年5月31日より前に進水することは認められず、各チームは初期のAC75を元に進水部分のデザインや構造の25%まで、フォイルとラダー部分は20%、メインセールと船首は25%の修正と改造が認められる。
各チームはAC75を2艇、メインセール10本、ボートセール29本まで建造できる。
ディフェンダーは、チャレンジャーに対して2つの大きなセール とセール6本の所有が認められる。

③フォイルのフラップ部分(先端)は、20まで建造できる。

④フォイルのアームとキールの役割を果たすバラストフォイルのムーブメントシステムは、設計の時間と建造のコストを節約するために、全てのチームに同じパーツが提供されるが、先端部のデザインは自由。

⑤リギンク(船の帆とマストを支えるロープ・ワイヤ・滑車などの総称)も統一デザインのものが全チームに提供される。

⑥ウイングマストは統一デザイン。

さらに「ソフトウイング」技術の開発は、将来のセーリングでも確実に革新をもたらす開発になると言われています。
もう一つ気になる、クルーのユニフォーム装備については、先月行われたイタリアセーリング連盟の表彰式では、カタマランの時のユニフォームはロボコップみたいだったから、従来のセーラーのユニフォームに近いファッション要素を前面に出したユニフォームであれば。というコメントもあったようですが、AC75は、時速30ノットを出すヨットになるので、安全装備としてヘルメットの着用は確実になると言うことです。

こちらが、AC75のデザインイメージになります。


 それではまた!
http://www.lunarossachallenge.com/en/news/234_XXXVI-AMERICA-S-CUP-AC75-CLASS-RULE-PUBLISHED




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