投稿

2020の投稿を表示しています

PRADA Chiristmas Race

イメージ
 ディフェンダーのEmirates Team NZがチャレンジャーと直接対決できる最後のチャンスとなった今日のクリスマスレガッタ。 予定された4レースに対して、実際にスタートできたのは初戦のEmirates Team NZとINEOS Team UKだけでした。 ニュージーランドがINEOSに有利にスタートできるかのように、スタートライン手前でINEOSのためのスペースを作っていたかのように見えたプレスタートで、INEOSは逆のコースを取り、スタートでニュージーランドを先行させてしまう。 余裕を持ってスタートしたニュージーランドが、そのままリードを広げ、INEOSはコースエリアに出たり入ったりの低迷したセーリング。 リードを5000メートル近くまで、広げたニュージーランドも第3ゲート通過あたりで、ついに失速。 両チームとも船体が海面についたままで、フォイリングすることができなくなり、クルーが船上で集まって重心を移したり、なんとかしてヨットを動かす工夫をしてもその甲斐なく、最大で7ノットのスピードでのらりくらりのレースに。 ゴール手前でレースの延長時間を過ぎてしまい、このレースは取り消しに。 第2レースのAmerican MagicとLunarossa Prada Pirelliもコース前にスタンバイするものの、その後も風速が上がることなく、待機中の風速は1−4ノットで結局レースは取り消しの決定。 残念な最終日になり、イタリアの番組でもレース再開を待っている間に、AC75は大きすぎてスピードを出すことが重視されている反面、風速が弱いと何もできないことが問題視されるようなコメントも出ていました。 また、フォイルのデザインフォームは、5種類くらいあって各チームは3種類を用意しており、INEOSはこの3種類のフォイルを今回のレースで全て使ってしまっているらしいです。 ニュージーランドが使ったT型のフォイルと、他のチームが使ったY型フォイルの違いにも注目してみてください。 アメリカズカップと風は、いつの時代になっても解決できない課題のようです。  次のレースは、チャレンジャー同士の対決になるPradaカップが1月15日から予定されています。 それではまた!   https://www.americascup.com/  

ACWS Auckland 第3日目/最終日

イメージ
 今日の4レースで、アメリカズカップ・ワールドシリーズが終了し、明日20日はクリスマスレガッタになります。  今日の風速は8−10ノットの低速のコンディションだったので、結果的にレース開始が1時間遅れて、イタリアでは午前3時から7時までの長い時間レースを見守ることになりました。 4レースを通じて分かったのは、AC75は風が弱くて水面から浮かばないと、一気に失速して前に進めないリスクがあり、それは4チームに共通するリスクであるということです。 第9レース:Lunarossa Prada Pirelli (O) vs INEOS Team UK (X) スタートは、接戦の駆け引きはなく、Lunarossaが風上を掴んで、INEOSから早々にリード。 第2ゲートで、Lunarossaが37秒/距離にして640メートルリードで通過。INEOSは同じゲートの通過あたりで船首が海面につまづくような感じになり失速。 第3ゲートでLunarossaは2分45秒、2189メートルのリードで通過。INEOSは、ペナルティも受けて、また苦しいセーリングに。Lunarossaが独走でゴールし、INEOSはリタイア。 第10レース:Emirates Team NZ (O) vs American Magic (X) 両チームの駆け引きはなく、ニュージーランドはスタートラインのギリギリまで進んだのに対して、American Magicは、スタートラインに先に入ったことが功を奏して早々にリード。American Magicの後ろを走るのを避けるように、ニュージーランドはコースの左サイドにタックし、第2レグでAmerican Magicとの距離を縮め始めるが、タックに失敗し失速。 その間アメリカはリードを広げるものの、再び風をつかんだニュージーランドが徐々にアメリカに迫り始めた頃に、2チームが交差。 この交差でAmerican Magicがペナルティを避けるために行った操作が失敗し、失速。  American Magicもスピードの回復に苦しみ、ニュージーランドにそのままリードを許してしまい、ニュージーランドが1分19秒差で勝利。 第11レース:American Magic (O) vs INEOS Team UK (X) スタート前にINEOSがスタートボックスに侵入してしまったことで、ペナルテ

ACWS Auckland 第2日目

イメージ
 イタリアの番組では、解説者にLunarossa の全盛期の立役者の1人であるFrancesco De Angelisが連日登場していて、今日の中継では特別ゲストでイタリア駐在のニュージーランド大使が出演していました。(夜中の3時から6時まで) 2日目もレースは予定通り開催され、コンディションは北西10−14ノットでした。 第5レース:Lunarossa Prada Pirelli (O) vs American Magic (X) Lunarossaがスタート早々にスタートボックスに入ったことでペナルティを受け、数回のタックでクリアしてからレースを再開し、第1レグ通過の後にアクシデントが発生。 Lunarossaの遅れを利用して、リードを作り始めるAmerican Magicが、タック中のミスで転覆寸前のアクシデントに見舞われ失速。 これを利用したLunarossaが先頭に立ち、リードを広げ独走かと思わせるところが、風下のレグで2回のジャイブでAmerican Magicが距離を詰めて、最大9秒差までLunarossaに詰め寄ることに。 なんとか、リードを保ち続けたLunarossaがそのままゴール。 第6レース:Emirates Team NZ (O) vs INEOS Team UK (X) 前日のフォイルの故障から、イギリスチームがちゃんとレースに戻ってきてヨットの様子を見守るレースに。今日のレースまでに故障を治したエンジニアの影の存在もすごいと思います。 プレスタートから、INEOSのニュージーランドに対する積極的な駆け引きがあり、ニュージーランドが若干先にスタートラインを切った。 第1レグでINEOSは果敢にニュージーランドに追いつき、ゲート1は20秒差で通過。 レース後に「あまり冒険するようなセーリングをしようと思わなかった」というBen Ainslie。そのままリードをニュージーランドに許して1分32秒差でゴール。 それでも、ニュージーランドのミスも幾つか目立つところも。 第7レース: American Magic (O) vs Lunarossa Prada Pirelli (X) スタート前から両チームの激しい駆け引きは、両チームともペナルティを受けてからAmerican Magicが優位でスタート。 第2レグで、American Magicが4

ACWS Auckland 第1日目

イメージ
イタリア時間午前3時に起きてレースを観戦して、久しぶりにレースレポートを書くことも新鮮に思えます。 オークランドのレース前コンディションは、風速15−16ノットで予定通り4レースが行われました。 第1レース:Emirates Team NZ (O) vs Lunarossa Prada Pirelli (X)  スタートは両艇の目立った駆け引きはなく、ほぼ同時にスタート。 スタート直後は、両チームとも同じくらいのスピードで進行したものの、第1ゲート通過でEmirates Team NZは41秒差のリードを作り、すぐにリズムをつかんでスピードを上げる様子。 Lunarossaは追い上げを試みるものの、レース後のコメントでソフトウェアに問題があったらしいことがわかりますが、そのままニュージーランドがリードを広げてゴールは3分13秒差でゴールしニュージーランドの勝利。 第2レース:American Magic (O) vs INEOS Team UK (X) Dean Barker率いるアメリカとBen Ainslie のイギリスチームの対戦。 American Magicがスタートから好調で、第1ゲート通過でINEOS Team UKに50秒のリード。 レースはアメリカチームに有利なリードが広がっていくと思うところで、イギリスチームにアクシデントが発生し急に失速。 フォイルが上がったり下がったりする機能( Foil Cant System )が故障したことにより、ヨットが空中に浮くことができなくなってしまい失速。 イギリスチームにとって、2016年のバミューダ大会を思い出させる不幸なハプニングとなってしまい、その間、アメリカチームは5分のリードをつけてゴール。 第3レース:Lunarossa Prada Pirelli (O) vs INEOS Team UK (X) フォイル機能の故障が発生した直後のレースで、INEOS Team UKがどの程度セーリングできるのか注目されながらレースがスタート。 スタート前はイギリスチームが調子を取り戻したのでは?と思わせるような展開で安定したスピードと正確なコース取りでスタートボックスに入る姿勢。 Lunarossaも同じようなコースでスタートボックスに入り、カウントダウンになると同時にINEOS Team UKが右舷にタックして

明日からACWSオークランドがスタート!

イメージ
 いよいよ明日12月17日からアメリカズカップ・ワールドシリーズオークランド大会兼クリスマスレガッタが始まります! 昨日12月15日に、開催地のオークランドでマオリ族の祈祷とパフォーマンスでアメリカズカップ・ビレッジがオープンしました。   Photo credit: COR36 / Studio Borlenghi その様子は こちらから ご覧ください。    レースは、現地時間15時からスタートし、対戦カードは以下のようになっています。 第1レース:Emirates Team NZ vs Luna Rossa Prada Pirelli 第2レース:American Magic vs INEOS Team UK 第3レース:INEOS Team UK vs Luna Rossa Prada Pirelli 第4レース: American Magic vs Emirates Team NZ 日本時間だと12時のスタートになります。 観戦方法について最新情報が届いています。 テレビ:DASN  ライブストリーミング: https://www.americascup.com/                           YouTube: www.youtube.com/americascup​                               Facebook : https://www.facebook.com/AmericasCup  見どころは、専門家の視点からだと色々あるようですが、私が今回注目するのは、 Luna Rossaだけ2人のヘルムスマンが搭乗している点です。 Jimmy Spithill とFrancesco Bruniのいわゆるツートップで構成されていて、他のチームは1人のヘルムスマンが、カタマランの時のように両サイドを行ったり来たり移動する方法でセーリングしています。 一方でLuna Rossaのツートップのヘルムスマンの場合、忙しい移動が無くなって各自が配置された場所でセーリングするという効率の良さそうな編成になっています。 オープニングセレモニーや記者会見の場で、誰もマスクをつけている人がいないという、別世界のニュージーランドの光景も気になっていますが、明日からのレース観戦をイタリア時間では夜中の3時から観ることになりま

ACWS オークランド/クリスマスレガッタのスケジュール

イメージ
12月17日から20日に予定されているアメリカズカップワールドシリーズ/クリスマスレガッタ オークランド大会まであと3週間足らずとなり、当日のスケジュールが発表されました。AC75を使った初めてのレースとなるこの大会は、各チームが開発したデザインの違うヨットの特徴を見極めるのが見所でしょう。 こちらが全体の対戦表です。 12月17日から19日までは、ダブルラウンドロビンで、全チーム総当たり戦が2回予定されています。 第1レースは12月17日、現地時間午後3時過ぎにスタートし、エミレーツ・チーム・ニュージーランドとルナ・ロッサ・プラダ・ピレリチームの対戦が予定されています。第2ペアは、アメリカン・マジック対イネオス・チームUKです。 第4日目(12月20日)のクリスマスレースは、2回のノックアウトステージで構成され、第 1 ステージは 2 対 1 の対決で構成され、それぞれの勝者が決勝戦に進み、敗者は、3位と 4位の対戦で順位を決定します。クリスマスレース準決勝の組み合わせは、PRADA ACWSオークランドダブルラウンドロビンの結果によって決定されます。 レースは、風上からのスタートで各25~30分程度の風上・風下のレースコースで行われます。 レースは天候に恵まれた各日15時~18時を予定しており、許容風速は6.5~21ノット、レースコースは、風向き、強さ、潮の満ち引きによりレース管理者よりレース当日に連絡があります。 チャレンジャーチームは、ACWSとクリスマスレースの結果により、2021年1~2月に開催される「PRADAカップチャレンジャーセレクションシリーズ」のペアリングが決定し、2021年3月6日から始まる「第36回アメリカズカップ」でエミレーツ・チーム・ニュージーランドと対戦することになります。 <観戦方法> テレビ中継:残念ながら日本でのテレビ中継は予定されておりません。 世界各地の中継予定は、 こちらのリンク を参考にしてください。 https://www.americascup.com/en/how-to-watch/75_WATCH-ON-TV <オンライン観戦> YouTubeとFacebookのアメリカズカップのアカウント上で、ライブ中継が予定されています。 また、アメリカズカップ公式サイトでは、過去にもあったヴァーチャルライブが公開される予定

Emirates Team NZが2号艇 TE REHUTAIを進水!

イメージ
  本日、11月19日にニュージーランドチームのAC75、2号艇になるTE REHUTAIの進水式が行われたというニュースが入ってきました。 TE REHUTAI/テ・レフタイは、「海のエッセンスが私たちの強さと決断力を活性化し、活力を与えてくれる」という意味を持つそうです。 進水式には、CEOのGrand Daltonをはじめとする、チーム関係者約900人が集まり、マオリ族の祈祷で式が執り行われました。 その様子は、 こちらから ご覧ください。 動画では、チームのGlenn Ashbyなどがインタビューを受けていますが、彼らの外見が以前に比べてかなりスリムになっている様子が見受けられます。 船体のデザインも、他の3チームのAC75とは異なる船体のフォームで、特に側面が角ばっているデザインラインや、船底のちょっとした出っ張りのラインも、セーリングでどのような秘密が隠されているのか気になります。 これで、全チームが新しいAC75でトレーニングすることになります。 そして、12月17日から20日まで予定されている、 アメリカズカップワールドシリーズ オークランド大会(クリスマスレガッタとして予定されていた大会)まで、あと1カ月足らずになりました! 日本でレースのライブ放送などは予定されておりませんが、観戦方法を直前にお知らせできると思います。 それではまた! Emirates Team NZ official site