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6月, 2017の投稿を表示しています

イタリアヨットクラブの動き

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ニュージーランドがアメリカズカップを獲得した同じ日に、イタリアのルナロッサが、チャレンジャー・オブ・レコードになったことで、翌日の新聞紙上も賑やかになりました。 <ガゼッタ・デロ・スポルト>スポーツ新聞 「Kiwisの大勝利」 「トロフィーを故郷に持ち帰る」 「オークランドは英雄を待っている」 「ルナロッサは、イタリアンスピリットで戻ってくる」 ベルテッリ「我々の伝統の航海術を集約したベストチームを作りたい」 <ラ・レプブリカ>有名全国新聞 「Kiwis大勝利のあとイタリアの復帰」 「チャレンジャー、ルナロッサ」 <コリエーレ・デラ・セーラ>有名全国新聞 「ルナロッサの復活」 「ニュージーランドがアメリカズカップを勝ち、ベルテッリはKiwisに挑戦」 「次はイタリアにアメリカズカップを持ってこよう」 <ジョルナーレ・デラ・ヴェーラ>ヨット専門誌 「オラクルの時代の終焉。ニュージーランドの時代の幕開け」 「イタリアは大きな夢を抱くことができる」 「ラリー・エリソンやラッセル・クーツに未練はない」 <パンビアンコ>フッッション業界紙 「ベルテッリがルナロッサを再びアメリカズカップに持ち込む」       さらに、イタリアからのチャレンジャーチームとして、新たな候補名が噂されています。 ーマスカルツォーネ・ラティーノ ナポリを本拠地にする有名チームのうちの1つ。2007年のヴァレンシア大会にも参加し、現在も世界のヨットレースで活躍中の有名チーム。 ーアズーラ サルディニア島にある、イタリアで最もグラマーなヨットクラブと言えるポルト・チェルボを本拠地にするヨットクラブ・コスタスメラルダのクラブで、今年ヨットクラブ設立50周年を記念し、アメリカズカップ終了後、翌日に参戦を検討しているというメッセージを公式発表。 アズーラは、1983年にイタリアから初めて参戦したチャレンジャーとしてアメリカズカップに挑戦したチーム。 これらのチームの他に、スイスのアリンギ、ニューヨークヨットクラブの名前も有力視されています。 また、フランスの情報サイト「ル・テレグラム」によると、次回のアメリカズカップは、モノハルになる可能性が高く、開催年はおそらく2020年の11月ごろか、2021年になるかもしれないという

ニュージーランド優勝に関するコメント

ニュージーランドがアメリカズカップを獲得したあとの著名人のコメントをご紹介します。 <グラント・ダルトン>ニュージーランド総監督 アメリカズカップ優勝を果たし、今、我々が成し遂げたことを実感している。  アメリカズカップをオークランドで開催することは、「権利」ではなく、「名誉」。 2013年のサンフランシスコ大会では、ニュージーランドがどのチームよりも先駆けて、フォイル(ダガーボード)を革新したもののそれだけでは勝利に及ばなかった。 2013年に逆転負けした時に、チームは一度死んだ。 そこから、再起を誓い、チームを立て直すために、約20の課題に取り組むことから始めた。高給取りのセーラーを呼び込むより、自国の若い才能を見つけ出すことにも注目し、ピーター・ブーリングを始め、自国のスタッフを採用した。 次回のアメリカズカップは、今回の要素を維持しながら、多くのチームが参加できるように、信頼できる内容に作り、経済的にも実現可能なレースで、これは世界最高峰のヨットレースアメリカズカップだということを忘れないよう、競争力があり、決してチープなイベントにならないようにすることを考えている。 <マックス・シレーナ>元ルナロッサスキッパー、ニュージーランド技術コーチ この勝利は、過去の6回の体験の中でも格別な勝利。 ニュージーランドの中に、イタリアが存在していることも誇りに思う。 今回のチーム構成は、80%近くを若い才能を起用して一新し、実現することが決して簡単ではないプロジェクトを可能にしたことを、この勝利で実感した。 <ポール・ケイヤード>現役トップセーラー、元イル・モーロ・ディ・ヴェネツィアの伝説スキッパー ニュージーランドが今回最強だった。 斬新なアイデアを採用し、それを最大限に活用し、アメリカズカップを獲得する目標を達成したことは賞賛の値がある。 最終日のレース9でも、ピーター・ブーリングは大切なタイトルをかけてレースを戦っているのではなく、まるで休日に気ままなセーリングをしているようだった。 彼は、10ヶ月前にリオオリンピックで金メダルを獲得し、10ヶ月後にアメリカズカップを獲得するなんて、26歳なのにこれから何をしていくのだろうと思った。 バミューダは、クリスタルの海でとても快適なロケーションだった。 5週間でレースが集中して行

第35回アメリカズカップ、ニュージーランド優勝!ルナロッサ第36回のチャレンジャーオブレコード!

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今日もニュージーランド好みの風速8.7ノットの微風のコンデションでした。 スタートはほぼ同時で、オラクルがマーク1を1秒リードで通過。 レグ2でニュージーランドがオラクルのウィングウォッシュを受けるのを避けながら、ジャイブして、ここで逆転リード。 ゲート2をニュージーランドが5秒リードで通過、オラクルは別のボアを選択したものの、操縦ミスがあり一瞬の失速。 レグ3でもニュージーランドは着実にリードを伸ばし、オラクルは別コースから攻め続けるものの、効果がなくリード差は180メートルに。 レグ6でリード差は380メートルまで開き、オラクルには為す術もない状況に。 ニュージーランドがそのままゴールして、8勝、スコア7対1でアメリカズカップ獲得が決定した瞬間に! 1995年、2000年に続いて3度目の優勝! オラクルのゴール直後に、ニュージーランドのクルーから健闘を祝福する拍手がオラクルに向けて送られましたが、スピッティルはそれに応えることなく、レース直後のインタビューでも、涙声で答えるシーンが見られました。 レース直後のラリー・エリソンとジェームス・スピッティル。 ニュージーランドのボス、グラント・ダルトン。 少し感動しているように見えました。 アメリカズカップ授与の瞬間。 下の写真は、グラント・ダルトンと2003年からチームマネージャーでイタリア人のマテオ・デ・ノーラ。 元ルナロッサのマックス・シレーナも表彰台でアメリカズカップを掲げる場面もありました。 ニュージーランドの表彰の前に、オラクルが表彰され銀メダルを贈呈されていましたが、ジェームス・スピッティルはメダルをつけることはありませんでした。 この大会は、アメリカズカップが世代交代を含めて、もう1度変わろうとしていることを意味しているように思えました。 ニュージーランドのヘルムスマン、ピーター・ブーリングは、26歳で史上最年少のアメリカズカップの優勝セーラー。 2013年の逆転負けから今回のリベンジを体験したのは、タクティシャンのグレン・アシュビー。 無敵のセーラー、ラッセル・クーツはこれが初めての敗戦。 過去から続いていた、ジェームス・スピッティルとディーン・バーカーのライバル伝説もこれで終わり。 投資予算がオラクル100億円以上、ニ

アメリカズカップ/第4日/レース7、8

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オラクルがどのようなパフォーマンスをするのか注目になった今日の2レース。 <レース7> Emirates Team NZ (o) vs Oracle Team USA (x) 風速は、9−10ノット。 スタート前の駆け引きを制したのはニュージーランドで、オラクルの歯切れの悪いスタート前のパフォーマンスが気になりました。 マーク1をニュージーランドがリードで通過し、ゲート2もニュージーランドがオラクルに対して5秒リードで通過。 レグ3で、両チームはそれぞれ別コースを取り、進行するものの、ニュージーランドのリードは280メートルにまで広がり、ゲート3はニュージーランドが32秒リードで通過。 レグ6では、ニュージーランドもスピードダウンする場面もあり、リード差が390メートルから160メートルにまで詰まりますが、オラクルはそれ以上リードを詰めることができず、ニュージーランドはそのままリードをキープしてゴール。 これで、6勝目を飾り、スコアは5対1。 <レース8> Emirates Team NZ (o) vs Oracle Team USA (x) 風速は9.1ノット。 スタート前エリアで、両チームのヨットが横並びになり接触しそうになりそうな場面があり、一瞬スピードダウンしましたが、ニュージーランドがすぐにスピードを回復し、ニュージーランドがオラクルよりかなり先に進行してスタートラインを切ることに。 このスタートもオラクルのミスが目立つ場面でした。 マーク1をニュージーランドが先に通過。ゲート2はニュージーランドは24秒リードで通過し、オラクルはニュージーランドが使ったボアとは別のボアを通過。 レグ3で、リード差が110メートル近くにまで詰まって、ゲート3をニュージーランドが先に通過した頃に、オラクルがゲート前のエリアで境界線から船体が飛び出して進行したペナルティーを受け、ここで、失速。痛いミスになってしまいました。 その後も、オラクルはノーズダイブして、10ノットまで失速するミスもあり、レグ5ではリード差が390メートルに再び広がり、フライタイムも95%というよくないパフォーマンスになってしまいました。 ニュージーランドがリード差を500メートルにまで広げて、そのままゴール。 これでニュージーランドは7勝目。 ス

アメリカズカップ/第3日/レース5、6

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今日のレースの注目は、5日間のオフを過ごして、オラクルはスピードを取り戻せるのか、どのように取り戻すのか?という部分だと思います。 風速は、11.3ノットで、前日のトレーニング中にオラクルのジェームス・スピティルが手首を負傷して、包帯を巻いて今日のレースに挑んだことも話題になっていました。 <レース5> Emirates Team NZ (o) vs Oracle Team USA (x) スタート前エリアで、ニュージーランドがレイラインよりの位置を取るものの、両チームともスタート時間に対して、早めの速度でスタートラインに近づきすぎたため、スタートの合図では、オラクルがスタートのフライングでペナルティーを受けます。  ニュージーランドがこのチャンスを利用し、40ノット近くのスピードでマーク1を通過。  ゲート2では、ニュージーランドはアメリカに対して5秒リードで通過。 しかし、今日のアメリカは先週と違うことがレグ3あたりから見えてきます。 50メートルあったリード差が17メートルに詰まり、アメリカが逆転。 両チームが交差した際にアメリカが2度目のペナルティーを受け、ニュージーランドが再逆転。 ゲート3をニュージーランドリードで通過。 アメリカはゲート3前にスピードダウンするミスがあり、リード差を26秒に広げてしまいます。 レグ4でも、アメリカが9ノットまでスピードダウンする操作ミスがあり、ニュージーランドは、リードを500メートル以上に広げてそのままゴール。 ニュージーランドの5連勝目となり、スコアは4対0に。 <レース6> Oracle Team USA (o) vs Emirates Team NZ (x) 風速は、10.7ノット。 スタート前エリアの駆け引きは、レイラインに近づこうとしたアメリカを横切るようにして、ニュージーランドがレイラインよりに位置して、両チームほぼ同時のスタート。 マーク1はアメリカが3秒リードで通過。 レグ2からアメリカとニュージーランドが逆転を繰り返すレース運びになります。 ゲート3までアメリカリードで、レグ4でアメリカがスピードダウンしたことにより、ニュージーランドが再逆転してゲート4を通過。 ゲート5前で、アメリカがリード差を詰め、ゲートを両チームほぼ

バミューダにルナロッサの気配

アメリカズカップ後半のレース再開を目前に、ルナロッサのオーナー、パトリッツィオ・ベルテッリ(Patrizio Bertelli) がバミューダ入りしたというニュースです。 イタリアのヨット専門誌VELAによると、 アメリカズカップの観客としての公式訪問であり、チームニュージーランドと対談するため。 これは、ルナロッサの次回アメリカズカップへの参戦を検討するためであり、仮にチームニュージーランドがアメリカズカップを優勝したとしても、ベルテッリ氏は、本来ならモノハルの方が好みとして知られているものの、ニュージーランドがヨットクラスを技術の向上維持を理由にカタマランに維持する可能性があるため、その意向を探ることも意味している。 モノハルか、カタマランかの決定が、次回アメリカズカップのチャレンジャーオブレコードにどのチームが立候補するか大きく影響を与える。 チームニュージーランドが、現時点でベルテッリ氏に保証できることは、 ー 今より平等なレース形式にすること ー 規定の共有 ー チームとヨットクラブが代表を名乗る国に属性があること ー ニュージーランドとルナロッサの協力関係の継続  ーーーこれに関しては、ルナロッサが今回のアメリカズカップへの参加辞退を決めた後、ルナロッサはニュージーランドがワールドシリーズをスタートさせるために、ルナロッサのAC45をニュージーランドに譲ったという、両チームの友情と絆に関わるエピソードがあるから。 ニュージーランドが今回のアメリカズカップで優勝し、次回に向けてカタマランを選んだとしても、ルナロッサはその選択を妨害するようなことはしないだろう。 なぜなら、今回のニュージーランドの中にルナロッサに起用できるスタッフがすでに所属しているから。 ルナロッサが復帰するにあたり、もっとも大切な要素の1つは、レース参加にあたり今回のように防衛艇チームが決める規定のいいなりにならないこと、受け身にならないこと。 ルナロッサの動向は、スイスのアリンギのオーナー、エルネスト・ベルタレッリ(Ernest Bertarelli)にも大きく影響する。 彼も先週バミューダ入りして、ニュージーランドと対面していることからも、その影響は予想される。 レース再開を目前にして、ラッセル・クーツがドイツのヨット雑誌のインタビューで語っ

レッドブル ユース アメリカズカップ

日本からは、海神チームジャパンが出場していたレッドブル・ユース・アメリカズカップが、6月12日から開催され、今日21日が決勝レースで、イギリスのLand Rover BAR ACADEMY が、ニュージーランドのNew Zealand Sailing Team に2ポイント差で、見事優勝を決めました。 <総合スコア> 1. Land Rover BAR Academy (イギリス) 50 pts, 2. NZL Sailing Team (ニュージーランド) 48 pts, 3. Team Tilt (スイス) 42 pts, 4. Artemis Youth Racing (スウェーデン) 37 pts, 5. Team France Jeune (フランス) 35 pts, 6. Spanish Impulse by IBEROSTAR (スペイン) 34 pts, 7. SVB Team Germany (ドイツ) 33 pts, 8. TeamBDA (ベルギー) 33 pts イギリスチームの優勝の瞬間の動画はこちらのリンクから。 https://twitter.com/RBYAC/status/877623025381789696 イギリスチームの優勝で注目したのは、クルーに女性も起用されたことです。 彼女の名前は、Annabel Vose。22歳で、2014年に男性を相手にユースナショナルズ(おそらく国体のようなレースでしょうか)で勝利し、女性として初めての学生チャンピオンになったという記録を持っているスポーツ万能女子のよう。 アメリカズカップ自体、男性中心のレースですが、こうして女性も起用されるのも、興味深い点です。 また、日本の海神チームジャパンは、予選グループAで敗退してしまいましたが、今回の参加クルーには、Extreme Sailing Seriesに参加しているメンバーもいるようですので、ソフトバンクチームジャパンに日本人クルーが増えることも期待しながら、将来のチームの発展を見守るべきでしょう。 私がもう一つ注目したのは、参加チームの数。 全部で12チームです。 アメリカズカップの2倍のチーム数で、中にはスペインやドイツ、ベルギーなど、アメリカズカップではおなじみではない国からも参加があ

アメリカズカップ/第2日/レース3、4

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レース前の風速は9.9から11ノットで今日も微風でのレースになりました。 昨日のレース終了後、両チームのヘルムスマン会見では、「風の動きをとても判断しにくい状況」だというコメントが出ていました。 <レース3> Emirates Team NZ (o) vs Oracle Team USA (x) スタートはほぼ同時でしたが、レイライン側のポジションを取ったニュージーランドが、スタート直後のオラクルからのプレッシャーをうまくかわして、ゲート2をニュージーランドが先に通過。 両チームはゲート2を別のボアを周り、レグ3でニュージーランドが100メートル以上のリードを作ります。 ゲート3を、オラクルは32秒遅れで通過。 レグ4でリード差は最大500メートルに広がります。 ゲート4を、オラクルは44秒遅れで通過。 ゲート5を、オラクルは49秒遅れで通過。 ゴール前のファイナルレグでは、ニュージーランドが最大700メートルのリードを作り、そのままゴール。 これで3勝目になり、スコアは2対0でニュージーランド有利。 <レース4> Oracle Team USA (x) vs Emirates Team NZ (o) 風速は10ノット。 スタート前エリアで、オラクルの方がレイライン側のポジションを取り、両チームともほぼ同時のスタート。 ニュージーランドは、有利ではないポジションにもかかわらず、スタート直後のスピードアップに成功し、オラクルより先に出ます。 マーク1をニュージーランドが4秒リードで通過。 ゲート2をオラクルは9秒遅れで通過。 レグ3でリード差が140メートルから200メートルに広がります。 ゲート3で、オラクルが43秒遅れで通過。 レグ4でニュージーランドがリード差を530メートルに。 特に目立つミスが無いまま、ゲート4、ゲート5もニュージーランド先行。 レグ6では870メートルのリード差をニュージーランドが作り、そのままゴールまで一目散に到着。 これで、ニュージーランド4勝目。 総合スコアは、3対0でニュージーランド有利。 昨日のレース後に、ニュージーランドは、スイスのアリンギのオーナーであるエルネスト・ベルタレッリ(Ernest Bertarelli)に面会したそうです。 この面会の

アメリカズカップ/第1日/レース1、2

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攻撃的なセーリングが特徴なことから、通称ピットブルと言われる、オラクルのJames Spithillと、ルイヴィトンカップで常に心配数が低かったことから、「冷静沈着」という形容詞がついた、ニュージーランドの若きヘルムスマン、Peter Burlingの戦いが、いよいよ始まりました! この戦いは、セーリング技術はもちろん、両チームの神経の削り合いになる戦いになるだろうと言われています。 伝統か、革新か。少なくとも、次回36回アメリカズカップの運命が今回のレースで決まろうとしています。 <レース1> Oracle Team USA (x) vs Emirates Team NZ (o) 風速は8ノット前後で、微風のコンディション。 スタート前の両チームの駆け引きで、オラクルがスタート時0秒にスタートラインを超えたフライングで、ペナルティーを受けます。 ニュージーランドはこのチャンスを活かして先行しマーク1を通過。 その後も順調にオラクルに対してリードを伸ばし、安心して勝てるかと思わせるセーリングでしたが、最後のゲート6でニュージーランドが大胆なノーズダイブ。 ここで失速し、オラクルとのリード差が55秒に詰まりますが、ノーズダイブからすぐに体制を立て直し、オラクルに対して30秒差をつけて無事ゴール。 この1勝で、オラクルがルイヴィトンカップ、ラウンドロビンで獲得したボーナスポイント1を失ったことになるので、トータルスコアは、0対0のタイに。 <レース2>Oracle Team USA (x) vs Emirates Team NZ (o) スタート時の風速は8.7ノット。 スタートは両チームともほぼ同時でしたが、レイラインよりの位置からスタートしたニュージーランドがスタート後、すぐにオラクルを引き離すことに成功。 マーク1では、オラクルが5秒遅れで通過。 第2レグで、ニュージーランドはすでに135メートルリード。 ゲート4で1分35秒遅れで通過したオラクルでしたが、風向きの変化をうまく利用して、ゲート5ではニュージーランドの背後に詰め寄る距離に。 ゲート5を通過した直後のオラクルがジャイブに失敗し、7ノットのスピードまで減速してしまいます。 これが原因で、オラクルはニュージーランドに追いつくチャンスを失い

ニュージーランド優勝に、もう一つのストーリー

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ルイヴィトンカップの優勝を決めたEmirates Team New Zealandに、もう一つの思いがあることを、イタリアのスポーツ新聞「ガゼッタ・デロ・スポーツ」に掲載された記事を紹介します。  「やっぱり、ニュージーランドが決勝戦を決めた。オラクルとの挑戦。」 イタリア人KiwiのMax Sirena (元Luna Rossaのスキッパー) 「この勝利は父に捧げると考えた。もし、ニュージーランドが勝てば、ルナロッサは戻ってくるかもしれない 」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 現在、ニュージーランドに所属する元Luna RossaのスキッパーMax Sirenaにニュージーランドがルイヴィトンカップ優勝を決めたあとのインタビューの内容です。  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ルイヴィトンカップの優勝を体験するのは今回が初めてではなく、1999年のルナロッサに所属していた時に経験し、2010年にはオラクルで体験した。 しかし、今回の優勝は特別な時に起こって、特別な意味がある。 ニュージーランドの勝利を確信したのは2回目のレースだった。 Max Sirenaは、2週間前に父親を亡くしたばかり。 ニュージーランドのカタマランがゴールを切った時、父親のことを考えていた。 この勝利は父に捧げると。 母親を早く亡くしただけに、自分と父親との絆は深いものだった。 自分には、父親しかいなかったからだ。 自由になる時間を見つけたら、8歳になる息子とゴムボートで釣りに行って、父親を一緒に思い出そうと思う。 ニュージーランドは、アメリカズカップ獲得を目標にとても強いモチベーションを持っているチーム。 この1ヶ月間、本当にハードな日々が続いている。 チームとして若返りにも成功している。優勝のお祝いはニュージーランド人と一緒にビールで乾杯して、1日のオフの後、またオラクルとの対戦に向けた準備が始まる。 ニュージーランドは、バミューダでのパフォーマンスからは強風より微風でのセーリングを得意とする印象があることに対しては、強風のコンデションより微風のコンディションでより多くのトレーニングを積んでいるが、 全てはレースの天候次第で、チームのパフォーマンスの許容範囲は広いと思う。オラクルを倒す可能性は十分にあると想定している。

アメリカズカップ/第18日/ルイヴィトンカップ・ファイナル

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雨で風速は7.5ノットの微風のコンディションで、ニュージーランドが勝てば優勝、スウェーデンは連勝が必須になるレース7が始まりました。 <レース7> 厳しい駆け引きはなく、 ニュージーランドがレイラインに近いポジションを取りながら、両チームがほぼ同時にスタート。 しかし、スタート0秒で、スウェーデンがフライングのためペナルティーを受けたために、ニュージーランドはこれをチャンスに若干リードしてマーク1を通過。 ゲート2もニュージーランドリード。スウェーデンは17秒遅れで通過。 第3レグに入り、スウェーデンがリード差を110メートルまで詰めるものの、海上の風速が5ノットにまで落ちたことで、両チームがスピードダウン。 なんとかしてゲート3は通過するものの、風速が3ノットから1ノットになり、事実上セーリングが不可能なコンデションになったのと、レースの規定時間を超えたため、ファイナルレグで、レース取り消しに決定。 <レース7:やり直し> 待つこと1時間半。 まさかやり直すなんて思っていなかったレースが、風速8ノットで再開されました。 両チームが同時のスタートで、このレースもニュージーランドが先にマーク1を通過。 どうやら、前日まで指摘されていたニュージーランドのスタートの悪さを改善しているようです。 好ポジションで、マーク1を通過できたニュージーランドはそのままリード。 このレースでは、スウェーデンがリードを詰めることに苦しみ、その後のゲートもニュージーランドが先行して通過。 ニュージーランドは、大きなミスのないセーリングを続け、第6レグでは868メートルの圧倒的なリードを作り、そのままゴール。 ニュージーランドがルイヴィトンカップを制覇し、アメリカズカップの防衛艇オラクルに対戦する権利を勝ち取りました。 2013年のサンフランシスコ大会の対戦が再びバミューダで行われることに! ルイヴィトンカップを通じて、「世代交代」が一つのキーワードになったと思います。 ニュージーランドも、サンフランシスコ大会まで活躍したDean Barkerを含めて、チームを一新し、今大会で26歳のヘルムスマンPeter Burlingを起用し、世代交代に成功していることを証明しました。 オラクルのスキッパーJames Spit

アメリカズカップ/第17日/ルイヴトンカップ・ファイナル

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レース前は雷雨だったようですが、風速15−17ノットで3レース予定通り行われました。 <レース4> Emirates Team NZ (x) vs Artemis Racing (o) : 15秒差 ほぼ同時のスタートでしたが、マーク1はスウェーデンがリード。 これでファイナル戦で4回連続スウェーデンがマーク1を先に通過しています。 ゲート2もスウェーデンが5秒リード。 ニュージーランドもゲート2でスウェーデンと同じボアを周りリード差5秒だったのを、その後進路コースをスウェーデンとは反対のコースを取ったことが不利になり、スウェーデンとのリードは200mまで開きます。 スウェーデンがこのまま有利に進行するように見えたものの、ゲート4通過前にタックに失敗し、派手なノーズダイブでスピードダウン。 このチャンスにニュージーランドがリードを詰めるものの、追い越しまでは及ばず、スウェーデンが体勢を立て直して、逃げ切りゴール。 ニュージーランドは15秒差でゴールし、スコアは、2対2。 <レース5> Artemis Racing (DNF) vs Emirates Team NZ (o) スタートライン前エリアで両チームの激しい駆け引きはないまま、ほぼ同時にスタート。 第3レグでスウェーデンがニュージーランドの近距離でタックするのをミスし、ニュージーランドがここからリード。 ニュージーランドはリードを保ちゴールし、3勝目に。 スウェーデンはゴール前のレグでダガーボードのコントロールシステムに故障が発生したようで、セーリングをやめてレースコース外に出てそこで終了。 スコアは3対2でニュージーランド有利に。 <レース6> Emirates Team NZ (o) vs Artemis Racing (x) : 1秒差 スタートはほぼ同時で、スウェーデンがまたマーク1を先に通過。 ゲート2もスウェーデン先行。ゲート3もスウェーデン3秒リードで通過。 両チームのフライタイムは、100%を記録し、ニュージーランドが第4レグでスウェーデンを逆転、その後、スウェーデンも再逆転しますが、ニュージーランドがゲート4通過で同じボアを回りながら、スウェーデンからリードを奪います。 ニュージーランドがリードを保ち、ゲー