投稿

8月, 2024の投稿を表示しています

ルイ・ヴィトンカップ第2日目

イメージ
 海上の風速が6.5ノット以下のコンディションでレースが行われましたが、実際の走行は難しく、2レース(実質1レース)で3戦目から中断になりました。 第5戦:アメリカンマジック(◯)vs アリンギ(X) スタート1分前でアリンギが失速したことで、アメリカンマジックが先にスタートし、アリンギはペナルティを消化してからスタートしたので、アメリカンマジックに大きなリードを許すことに。 第2レグでアメリカンマジックのリードは900メートル、第2ゲートでアリンギがまたも失速、第3レグでアメリカンマジックも失速してから、加速で取り戻す状況が繰り返しとなり、審判団が微風のため全コース完走は無理と判断し、第4レグ完走時点でゴールに変更。 飛べない鳥が海でバタついているようなAC75 の姿が痛々しく見えました。 第6戦:イネオス(◯不戦勝)vs ニュージーランド ニュージーランドが昨日のレース後にドックヤードにボートを移動させる際に、クレーンで釣っていた状態から、何かのはずみでクレーン部分が外れてボートの船体が台座に叩きつけられるような感じで、船体の一部が破損した。というアクシデントのようで、現在24時間体制でニュージーランドの船体が修理作業中だということ。 そのため、相撲のようにイネオスが不戦勝となり、1ポイントを獲得したようです。 不戦勝でありながらも、スタートラインに入る練習のような感じで、イネオスは1レグ分走行して終わりました。 ニュージーランドのジェネラルマネージャーGrant Daltonは、今回の破損はチームにとって申告ではあるが、2017年バミューダ大会でカタマランが転覆したときの悪夢を乗り越えたときのことを思い返して、スタッフに今回のトラブルも乗り越えることにベストを尽くすと言ったようです。 第7戦:ルナ・ロッサ vs アメリカンマジック 微風のためレース実行になりませんでした。 以下が現在のランキングです。 イネオスが不戦勝での1ポイントがあるので、ランキング1位となっていることにちょっと違和感はありますが。そういうことらしいです。 それではまた!

ルイ・ヴィトンカップ第1日目

イメージ
 今日からディフェンダーEmirates Team NZに挑戦するチャレンジャーを選出するルイ・ヴィトンカップが始まりました! 第1レースは、風速7ノット以下のためスタート時間が30分以上延期になってからでした。 第1レース:アリンギ(X)vs オリエント・エクスプレス(◯) フランスチームが初勝利、初ポイントを獲得したレースでした。 スタートラインでアリンギに対して若干のリードでスタートし、そこから240メートルぐらいまでリードを作ったオリエント・エクスプレス。 第2レグでアリンギがオリエント・エクスプレスに180メートルまで迫ったものの、オリエント・エクスプレスがアリンギを引き離すことに成功し、そのままゴール。 第2レース:エミレーツNZ(◯)vs ルナ・ロッサ(X) スタートでリードしたのはルナ・ロッサ。注目された対戦カードだったこともあり、ルナ・ロッサがどこまでパフォーマンスを伸ばせるかが見どころでした。 第3レグでニュージーランドがルナ・ロッサに迫った際に、ルナ・ロッサがニュージーランドよりタックが遅れたことで、そのままニュージーランドからの風の遮りを受けて加速に苦しみ、ニュージーランドにリードを許してしまいました。 第3レース:イネオス(◯)vs アメリカンマジック(X) スタート前にアメリカンマジックが減速し、大きく出遅れてイネオスより700メートル以上遅れてのスタート。 アメリカンマジックが、レース中盤でわずか14秒差まで取り戻したものの、イネオスがどうにか逃げ切れたという形で勝利。 今日のレースでアメリカンマジックと他のチームのデザインの違いを発見できたような気がします! 他のチームは、右と左に縦並びに選手が配置されているのに対して、アメリカンマジックはトリマーとヘルムの配置が横並びで2人、後ろにサイクラーが縦並びに1−1となっています。 多分、このことじゃないかと。 第4レース:ルナ・ロッサ(◯)vs オリエント・エクスプレス(X) ルナ・ロッサが圧勝であったわけではなく、オリエント・エクスプレスも互角に戦えることを見えたレースでした。ルナ・ロッサがニュージーランド対戦で失った1ポイントをこのレースで獲得。 レース後にルナ・ロッサのフランチェスコ・ブルーニも、フランスチームは侮れない存在とコメントしていました。 ニュージーランドは明日不参加 Em

勝手に予想:第37回アメリカズカップ

イメージ
第37回アメリカズカップ、ついに始まりますね!  約3年ぶりの更新です!スミマセン どうしようかと思いましたが、8月22日から25日の予選レガッタを見たので、とりあえず勝手に予想だけしておこうと思いました。 ご存知のように、予選レガッタを制覇したのはEmirates Team NZ。 この期間で負けたのは、対アメリカンマジック戦のみ。 安定したパフォーマンスに驚きました。 今回のヨットAC75は、各チーム共通で「サイクリスト」という自転車を漕ぐ人が4人配置され、トリマー2人、スキッパー2人と合計8人で動くデザインです。 デザインで最も注目されたのは、アメリカンマジックのヨットです。 「他のチームとは違うデザインで造船されている」とイタリアメディアのコメントでした。 レガッタ中に見えるヨットの上の部分で、セーラーが配置されている穴の大きさ、形状、高さなどでいかに空気抵抗を抑えるデザインで、アメリカンマジックのまるで戦車のような船体を次回から他のチームと比べてみてください。 もう一つの特徴は、海上の風速が最低8ノットあればレースができて、最高スピードは49ノット/時速90キロが記録されました。 昔ながらの風の待ち時間が解消されたのは、ポジティブ要素であるものの、昔のレースから見ている人には何か物足りなさも相変わらずあるかと思います。 予選レガッタでの感想 安定:アメリカンマジック(アメリカ)、ルナ・ロッサ(イタリア) 微妙:アリンギ(スイス) 不安定:オリエント・エクスプレス(フランス)、ブリタニア(イギリス) とにかく、オリエント・エクスプレスとブリタニアは、ミスとヨットの不具合が目立ち、期待してたよりも、パフォーマンスが不安定でした。 初日から3日目までは、「スタートありき」なレース展開でしたが、最終日は距離が迫った接戦状況での走行を見れたのは良かったですね。 ファイナルの決勝戦で、ルナ・ロッサが3回のミスで優勝を逃したのは残念でした! というわけで、ルイ・ヴィトンカップの勝手な予想です。 有望チャレンジャー:アメリカンマジック、ルナ・ロッサ <ルイ・ヴィトンカップ> 8月29日(木)からスタート! <最後に> ふと、あのレジェンドDean Bakerはどうしているのか?と思い調べてみたところ、2019年と2021年にはがんで闘病していたようで、今大会ではアリンギの