最近の状況

かなり久しぶりの更新ですが、少しずつイタリアでもLuna Rossaの近況など情報が集まり始めてきたので、お伝えします。

*2019年のACWSは延期に
今年の初めのスケジュールでは、2019年3月末に2019年10月にイタリアでアメリカズカップワールドシリーズ(ACWS)の初戦を開催するためのスケジュールが発表される予定でしたが、イタリア現地でのロジスティックな事情ということで、年内のACWS開催は延期されたということが公式になりました。
よって、全ては2020年からスタートする見込みです。

*Luna Rossa AC75ミニチュア版Q&Dが始動
 6月8日にAC75のミニチュア版、Q&Dと呼ばれるモデルがイタリアのカリアリで進水されて、早速チームのトレーニングが始まっています。
アメリカズカップ参加チームでは、ルナロッサが一番最初にAC75と同等のモデルをデザインから実物化したことになると言われています。
セーリングの様子はこちらのリンクからご覧ください。
https://bit.ly/2XyO26p

*Luna Rossa AC75のプレゼンテーション
 6月21日にイタリアのパレルモに所在してLuna Rossaの所属ヨットクラブである il Circolo della Vela Sicilia a Mondelloにて、8月25日にLuna Rossa AC75の進水式が予定されていることが発表されました。

*Jimmy Spithill のインタビュー
Luna Rossa に移籍してイタリア語も勉強中と言われるJimmy Spithill の特集ページを見つけました。
ー Luna Rossaへの移籍の意味、アメリカズカップにこだわり続ける理由
2017年のアメリカズカップでオラクルのスキッパーとして敗戦を経験したことも、2010年から2013年までアメリカズカップの立役者としてタイトルを獲得したことも、そして今回のLuna Rossaへの移籍も、「本当の自分を知るため」。
 本当の自分自身の姿を見つめるためには、新しい環境に自信を置いて挑戦に挑むことで初めて見つめることができる。
その意味でもLuna Rossa に移籍してイタリアで生活の拠点を移したことは、とても野心的な人生のプロジェクト。
2017年のニュージーランドは、シュミレーション技術を駆使してオラクルに勝利した。
それがオラクルの敗因であった。
Luna Rossaでもシュミレーションの技術が多く使われて、前代未聞のAC75の操縦方法を知るためにとても有効で、海に出てAC75の舵を握る日が待ち遠しい。
オリンピックは、三位までの表彰台のどれかを目指すイベント、アメリカズカップは一番でゴールにたどり着いたものだけが、勝者。2番目は敗者。白か黒。グレーゾーンがないスポーツだからこそ魅力を感じる。

ー イタリアで Jimmy Spithillの半世紀を綴った本が出版
この本では、12歳で手術の後、片足がもう一方の足より短くなったことで、当時の担当医が「ハイレベルのスポーツは無理」と診断したことに対して、いつかその医者が行ったことは間違っていたことを証明する。やりたいと思えば、必ず自分のものにできる。ということを証明したいという思いがここまでの自分を作ってきたこと。
スポーツにおいて勝ちたい気持ちも大切だが、チームワークのスポーツでは、勝つことがもっと難しくなる。
特に、アメリカズカップのように勝者は1チームだからこそ、勝つことにも深い意味がある。

*その他のチーム
ー 5月31日にマルタ島から参加表明をしたMalta Altusが、アメリカズカップ参戦の辞退を発表。

ー 現状でのアメリカズカップ参加チームはトータルで6チーム。
Emirates Team New Zealand (Defender)
Luna Rossa Prada Pirelli (Charenger of Record)
Ineos Team UK
American Magic 
ーーーーーーーーーーーーーーー ここまでは参加確定
オランダチーム
Stars & Stripes 
これらの2チームは7月1日までに資金面で問題がなければ参加が確定。

Luna Rossaよりの話題が中心になってしまいましたが、これからも情報を集めて更新していきます。
それではまた!


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