AC75進水の先陣を切ったのはEmirates Team NZ !

ついに、新型ボートAC75を進水させたのは、Emirates Team New Zealand でした!


9月6日に地元のオークランドで、ニュージーランド首相も参列し、マオリ族の儀式も交えた進水式が行われました。

進水したAC75は、マオリ語で「Te Aihe」日本語で「イルカ」と命名されました。
名前は、マオリ族のwhakatauki(ファカタウキ=格言)に由来するそうです。
マオリ語 “Mā te Aihe e tuitui ai i te ngaru moana, mā te Rangatira e tuitui ai i te tangata”.
「イルカが海で見せるように、リーダーは人々を繋いでまとめる」つまり、イルカたちがいかに融合して共存しているか、イルカから学ぶことができるということではないでしょうか。





2017年6月にバミューダで、ニュージーランドチームがアメリカズカップを勝利してから、2017年11月にデザインコンセプトが発表され、わずか1年半という短期間で、前代未聞のボートを数字にすると以下のようになります。

23: 新しいボートの全長は、23メートル
26.5: デッキから測ったマストの長さは、26.5メートル
11:  乗船クルーの人数は、11人
6.5: ボートの総重量は、6.5トン
5: フォイルの幅、と喫水(船脚)は、5メートル
4: フォイルを広げた時の幅は、4メートル
65: ボートの造船に関わったスタッフ人数。デザイナー30人 ボート建造者35人がTe Aiheの誕生に関っています。
100,000+: ボートの建造にあたり費やされた時間は、10万時間以上。
2021: 第36回アメリカズカップの開催年。2021年3月6日から21日の予定。
1851: アメリカズカップの発祥年
3: ニュージーランドチームのアメリカズカップ勝利回数

バミューダ大会で使われたAC50とは比べ物にならないほど、多くの技術やデザインアイデアが盛り込まれているというAC75。
アメリカズカップの大義である航海技術の発展と探求を貫くコンセプトを反映したモデルになったと言われています。

他のチャレンジャーチームは、AC75のミニチュア版を先に作成して、海洋でのトレーニングを始めましたが、ニュージーランドは、チーム内部のシミュレーターで専念したデザインと技術研究を重ねて、今回のAC75の進水式に至るということです。
2017年6月26日以来のチームとしての初セーリングは、今回の進水式をもって初めてになります。

他のチームのAC75完成も楽しみですね!
それではまた!
https://emirates-team-new-zealand.americascup.com/en/news/404_EMIRATES-TEAM-NEW-ZEALAND-LAUNCH-THEIR-FIRST-BOAT.html

コメント

  1. セールについて.”double-surface(skinned?)mainsail ”が強調されてますが,これは知りませんでした.どんなもんでしょうか.‘D’ shaped の rotating mast にセットされるようですが,ソフトなウィングセールということでしょうか.

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