アメリカズカップ、今日からスタート!

アメリカズカップがいよいよ幕開けです!
イタリアでもちょうど一週間前にスポーツ誌「ガゼッタデロスポルト」の別冊週刊誌
SportWeekでは、アメリカズカップの特集ページが掲載されました。

開催直前の予習とおさらいを兼ねて読んでください!

「最高峰のヨット」
桁知らずの投資、時速85キロになる信じられないスピードで海面を浮く6隻のヨットが戦う。過去のレースとは一線を画すアメリカズカップを楽しむためのガイド。

6チームの参戦
オラクルに対する力の証明
戦略もさることながら、筋肉の強さも求められる大会。
アメリカの防衛艇は、従来のグラインダーの代わりにペダルを使う、最も手ごわいライバルチームニュージーランド(イタリアの要素がたくさん搭載されている)に直面することになる。
どのチームが35回アメリカズカップを制覇するのか予測するのは難しい。
今大会は、ボート自体は非常に似通ったスタイルだが、違いは人によって、むしろ人の持つ力によって生まれる。
実際のところ、戦略は2次的な要素で、肝心なのは船上で、人間がどれだけの動力を生み出すことができるかという部分。
チームニュージーランドは、従来のグラインダー担当は元ラグビー選手、元カヌー選手であったのに対して、今回の新型ボートの起用のために競輪選手を起用し、足で生み出す原動力に注目した。
この選択は、決定的なものになるに違いなく、オラクルも船上に1つまたは2つのペダル装置を搭載するものと言われている。
ラッセル・クーツは、アメリカズカップの伝統を覆す立役者と言えるが、対照的にチームニュージーランドは、伝統の「防衛チーム」として、技術面で多くのイタリアからのエンジニアや、舞台裏で多くのイタリア人スタッフが動いている。

<各チームの投資予算は?>
オラクル:100億円以上
アルテミス: 100億円
ニュージーランド:62億円
フランス:37億円
ランドローバー:130億円
ソフトバンク:37億円

船体の重さ:1887 Kg〜1987 Kg
ボート全体の重さ:2332 Kg〜2432 Kg
クルーの人数:6人。総重量525 Kg
船体の長さ:最長15 m
船体の幅:最長8.47 m
ウイングマストの長さ:23.60 m
ウイングマストの重さ:445 Kg
ウイングマストの面積:100平方メートル
深水:2.40 m
速度:海上の風速5〜25ノットで、45ノット(時速85キロ〜90キロ)
元F1ドライバーで、パラリンピックメダリストのAlessandro Zanardiが、オラクルに乗船した体験談。
「しびれるスタート」
「BMWでF1ドライバーのキャリアを考えても、ボートが強力なモーターで動いているような感覚」
「恐怖感を持たず、チームメイトを疑いなく信頼し、F1レースチームのように動く」
1851年から2013年までの歴史でアメリカズカップを制覇した船体と、過去のアメリカズカップ開催地。

 イタリアと他国の参加回数記録
1870年から2017年までの参加国と参加回数ランキング
1)アメリカ:46回 
2)イギリス:21回
3)オーストラリア:15回
4)フランス:13回
5)イタリア:11回
6)ニュージーランド:10回
7)スエーデン:7回
8)カナダ:4回
8)日本:4回
8)スイス:4回
12)スペイン:3回
13)中国:1回
13)ドイツ:1回
13)南アフリカ:1回

 イタリアの出場年:
1983 (Azzura)
1987 (Azzura) (Italia)
1992 (Moro di Venezia)
2000 (Luna Rossa)
2003 (Luna Rossa) (Mascalzone Latino)
2007 (Luna Rossa) (Mascalzone Latino) (+39)
2013 (Luna Rossa)

アメリカズカップスタート前日とあって、今日発刊のスポーツ新聞ガゼッタデロスポルトでも特集紙面があり、今回のアメリカズカップで活躍するイタリア人にスポットが当てられています。
「バミューダに、イタリア健在!」
Luna Rossaの「孤児」がそれぞれ違うチームでアメリカズカップを戦う。
そのイタリア人の代表として、
①Francesco Bruni :アルテミスのセカンドヘルムスマン
②Max Sirena : チームニュージーランドのマネージャー
③Davide Tagliapietra : チームフランスのエンジニア
④Mario Caponnetto : ランドローバーのエンジニア

その他にも、チームニュージーランドには、イタリアのヘルメットメーカーDaineseのヘルメット、新スポンサーとして、イタリアのタイヤメーカーPirelli の協賛も。

イタリアのメディアが、イタリアのヨットファンの注目を集めるためにここ数日アメリカズカップに関する話題が盛んになってきました。

さらに、同じ情報誌では、イギリスのリプトン卿が、1899年から1930年にかけて、5回アメリカズカップに挑戦し、常にフェアプレイを追求した。その間、世間は彼の紅茶を飲み続けた。というエピソードです。
貴族階級の出身ではないものの、のちのイギリス王エドワード7世の親友的存在であった。という挑戦者としてのライフスタイルが写真で紹介されています。
イタリアのヨットファンは、おそらく、アメリカズカップの歴史自体に共感しながら、現在のアメリカズカップを見守るという人が多いのではないかと思います。



最後に!
現在に戻りますが、現状のランキングは以下の通りです。
1) Land Rover BAR : 2ポイント
2) Oracle Team USA : 1
3) Emirates Team NZ : 0 
4) Artemis : 0
5) SoftBank Team Japan : 0
6) Groupama Team France : 0

これからは、レース速報をお伝えします!
それではまた!



コメント

このブログの人気の投稿

AC75のデザインコンセプトの注目点

第37回アメリカズカップのプロトコル発表