Luna Rossa TP52進水式の現地リポート!①
「私はあなたをルナロッサと命名する!」という宣言で、シャンパンのボトルが期待通り勢いよく割れて、イタリアのトリエステでLuna Rossa TP52が誕生しました。
以前にお伝えしたように、今回誕生したLuna Rossa TP52は、2021年アメリカズカップを目標にしたチーム作りの一環としてLuna Rossa TP52が、5月23日のクロアチアでスタートする52 Super Seriesに参加するためのヨットです。
ヨットの建造をイタリアで行うことにもこだわったLuna Rossa TP52が、イタリアの北東部にある港湾都市、トリエステを選んだのは、これからクロアチアに向かうことと、今シーズンからルナロッサに移籍したトリエステ出身セーラーVasco Vascotto (ヴァスコ・ヴァスコット)とチーム内のミーティングで生まれたアイデアだったそうです。
進水式の会場となったのは、トリエステ市のシンボルの一つで、ヨーロッパ最大の広場と言われるPiazza Dell'Unita(ピアツッア・デル・ウニタ)。
トリエステは、年に1度開催されるイタリアヨットの祭典ともいわれるBarcolana(バルコラーナ)の会場で、今年は50周年を迎える大切なレガッタがあります。
そのため、今回の進水式でルナロッサがトリエステを選んだのは、ルナロッサはイタリアのセーリング界を支持するし、トリエステはルナロッサの新たな挑戦を支持するという友好関係を意味すると伝えられています。
記者会見は歴史を感じる格式高い建築の市庁舎の一室で。
ルナロッサのオーナーPatrizio Bertelli 、スキッパーMax Sirena、セーラーのVasco Vascotto、Gilberto Nobili、Francesco Bruni、とシチリアヨットクラブの代表者が記者会見に参加しました。
記者会見では、もちろん2021年のアメリカズカップに関する質問もイタリア人ジャーナリストから投げられました。
印象に残ったコメントは、
「とにかく、(オラクルが、とは言わないものの)アメリカズカップのやり方が大きく変わったことで、ここ最近のアメリカズカップで多くのファンや関心を失うことになった。このレースの魅力を伝えることが大切。」
「ルナロッサはアメリカズカップを勝ち取ることが目標」
「2017年のエミレーツ・チーム・ニュージーランドがペダルの動力を採用したヨットで参戦したが、AC75では、あるチームがだけがペダルシステムを使う。というような不公平なヨットの企画にならないように、注意をした」
「アメリカズカップの参戦で必要とされる予算は、日本円で約85億円から95億円で、現在もルナロッサは、参加希望チームの相談を受け付けている。
チャレンジャーとして参加可能なチーム数は6チームぐらいではないか」
「アメリカズカップの参戦で必要とされる予算は、日本円で約85億円から95億円で、現在もルナロッサは、参加希望チームの相談を受け付けている。
チャレンジャーとして参加可能なチーム数は6チームぐらいではないか」
「イタリアのセーリング界とルナロッサ、ルナロッサがイタリアの各都市と協力できることはできるだけ行う」
日本の企業家で、ここまで自由な発想と行動力を持って一つのアイデアを実現できる人は、どれだけいるだろうか?と思わせられた記者会見でした。
記者会見後、市庁舎の宮殿のテラスでは、ルナロッサのオーナーPatrizio Bertelliが、CNNのインタビューに回答。
同じテラスから見えるLuna Rossa TP52は絵葉書のような素敵な光景です。
こちらが進水前のLuna Rossa TP52。
ブラックのオパーク仕上げの船体に、赤いルナロッサのロゴが、とてもよくデザインされています。
先頭部分は、46の番号がついています。イタリアのメディアでは、プロのバイクレーサーの有名選手Valentino Rossiの番号と同じ46で縁起が良いとも伝えられていました。
というわけで、これ以上書くともっと長くなるので、とりあえず今日はここまでにします。
次回の更新で進水式の様子を詳しくレポートします。
それではまた!
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