Luna RossaがAC75を進水!

10月2日にイタリアのサルディニア島、カリアリにあるルナロッサの本拠地で、AC75の進水式が賑やかに行われました。

式次第は、イタリアの伝統に従った地元カリアリの司教の祈祷に始まり、
シャンパンボトルを船頭ボウに叩きつけて、「ルナロッサと命名する!」と宣言する大役を務めたのは、もちろんミウッチャ・プラダ。
ルナロッサのメインマネージャーであるパトリッツィオ・ベルテッリの奥様だからです。


 これで8隻目のルナロッサの誕生です!

進水式の参列者として、イタリアの現首相ジュゼッペ・コンテ氏も出席して、ルナロッサの誕生を観覧したと話題になりました。

デザインとイタリアが誇る最先端の海洋技術がぎっしり詰め込まれたこのAC 75。
数にすると以下のようになります。

関係スタッフ:総勢90名。うち37名はデザイナー
稼働時間:78000時間
使用したカーボンワイヤー:7000メートル
アルミ製のハニカム構造シート:400平方メートル
それぞれが500キロのフォイルアームと最大負荷27トンまでの耐久性がある可動性のカーボンディンギー。
もう一つの新しい構造は、「ソフト・ウィング」。
このシステムは、平行に吊り上げられた2つのメインセールで構成されており、内部にセールのフォームをコントロールする装置が挿入されています。
これにより、もともと硬直な性質を持つウィングに匹敵する効率を発揮しながら、従来のセールと同じような使いやすさ、操縦のしやすさを兼ね備えています。

ソフト・ウィングの建造には、20,000kmのカーボンワイヤーが使用され、
それぞれのジブを織るために5,000km、Code Zero部分には、12,000kmのカーボンワイヤーが使われているそうです。

翌日10月3日のイタリア主要新聞でも大きく取り上げられていました。
 『ルナロッサ、飛ぶ準備ができた』
 『8回目のルーナの夜明け』『全てが新しいアメリカズカップ』

さらに、こちらのリンクからは、ルナロッサのAC75のデザインをもっと詳しく知ることができます。
当日の進水式の動画は、こちらからご覧になれます。
イギリスチームINEOSも進水が間近です!
それではまた!

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