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第38回アメリカズカップ、チャレンジャーオブレコードはINEOS!

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11月8日に、 ロイヤルニュージーランドヨットスクワドロン(RNZYS)で構成するエミレーツチームニュージーランドが、INEOSブリタニアに代表されるロイヤルヨットスクワドロンリミテッドからの第38回アメリカズカップ(AC38)への挑戦通知を受け入れたことが、公式発表されました。 従って、次回の第38回アメリカズカップは、ディフェンダーであるエミレーツチーム・ニュージーランドとINEOSがチャレンジャーオブレコードとして、両チームを中心とした準備が進められることになります。 プレスリリースによると、Ben Ainslieの主導で今後のINEOSが運営されるようです。 主な合意事項は以下の内容です。 (a) ヨットクラスはAC75で、チームは新しいものを1つだけ造船することに制限。 (b) チームに所属するクルーの国籍に関するルールは現状維持になり、新規参加チームに関するに関する規定が見直される。 (c) AC38マッチはAC37マッチの完了から3年以内に開催される予定。 (したがって2027年10月19日を目処)、開催地に合わせた必要な変更がなされることが条件。(バルセロナにならない可能性も) 開催地はAC37マッチの最終レースから8ヶ月以内にディフェンダーによって発表される予定であり(目安は2025年6月19日まで)、プロトコルはこの期間内にできるだけ早く公開される。 (d) 以下の制限がAC75およびAC40のヨットの航行と試験に適用されます: - AC37マッチの最終レースの日付から12ヶ月間、AC75ヨットの航行は禁止される。 新しいチームによるAC75の事前航行に関しては、予選レースに参加する場合の例外を除く。 - LEQヨットの開発は禁止されますが、AC40ヨットの「クラス内」での航行に制限は無し。 AC75ヨットの航行日数の総数に制限が設けられる。 ーーーーーー これを読んで、「また自転車か〜」と思ったのは私だけでしょうか? どうせなら、AC75で自転車無しでやってほしいと思います。 というわけで、38回アメリカズカップがこれ以上つまらなくならないように。と思うところです。 それではまた!

第37回アメリカズカップをニュージーランドが防衛!

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  第9戦:Emirates Team NZ(◯)vs Ineos Britannia(☓) このレースの勝敗がニュージーランドのアメリカズカップ優勝か、イネオスの生き残りかの分かれ目になるレースでした。 海上の風速は7−11ノットで穏やかな波で、前日にニュージーランドが楽勝したコンディションとほぼ同じ。 スタートボックスの攻防では、イネオスがニュージーランドより先行しスピードもイネオスが上回る状況で、スタートラインをクリア。 スタート直後から、ニュージーランドがスピードを上げて、すぐに95mから263mのリードを広げ、イネオスが追い上げに苦戦。 第2レグで300m以上、中間のデータでは両艇とも互角のスピードとVMG。 第3レグでニュージーランドにタックのミスと、イネオスが風速の強いエリアを上手く選べたことで、リード差が一気に77mから最高で17mに。 もしかしたら、なにか起こるかもしれないと思わせた、このレースでの見所でした。 第4レグでニュージーランドが再びリードを広げ、第5レグで再びリード差が180m台に迫りながらも、第5ゲート通過後にニュージーランドが一気にスピードアップして480mのリード、37秒差をつけて、アメリカズカップ優勝を決めました。 今回のニュージーランドの優勝はアメリカズカップ史上初の3連覇を記録した、歴史に残る優勝でした。 アメリカズカップ挑戦の長いキャリアを持つチームとしての勝ち方を熟知していることを裏付ける防衛艇としての圧倒的な強さを見せつけた大会になったと思います。 Emirates Team NZの代表Glant Daltonのコメントを聞いていると、これから先もまだまだ勝ち続けることを考えているように見えました。 レースが終わったばかりで話題になるのは、次の大会のこと。 アメリカズカップならではで、すでに出ている噂では、次の大会は3年後が有力であり、かつてのチャレンジャーチーム、スウェーデンのArtemisも参戦に興味を示している。ということ。 イタリアのLuna Rossaは、すでに参戦を公表しており、スキッパーはイタリア人オリンピックメダリストの2人が起用されることも決まっています。 気になる開催地は、オマーンか、どこかもう一箇所の候補が出ており、ニュージーランドで開催はされないことが決まっているようです。 今回のAC75は、個

アメリカズカップ/第5日目:ニュージーランドが優勝に王手!

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 8−14ノットの風速で、穏やかな波のコンディションで第7戦、第8戦が行われました。 第7戦:Emirates Team NZ(◯)vs Ineos Britannia(☓) スタートラインへのアプローチで、イネオスがニュージーランドより前で走行しながら、後ろから追い上げてくるニュージーランドの動きを上手く封じ込めていないように見えました。 スタートラインは、僅かな差でイネオスが飛び出したものの、ニュージーランドがすぐにイネオスを逆転し、第1レグですぐに210m以上のリード。 第3レグで453m、第4レグは500m以上のリードで、中間データではニュージーランドが平均スピード、平均VMGを上回り、操縦回数はイネオスよりも1回少なくて、イネオスよりリードしていた状況。 風速が12ノットで、ニュージーランドの勢いは止まらず、最終レグで1000m以上のリード差で、ニュージーランドがゴールし、5ポイント目を獲得。 総合対戦成績は、5対2。 どうやら、このレースでのイネオスの敗因は、ジブセールの選択にもあったようで、ニュージーランドのジブセールのほうが、イネオスのものよりも小さいセールを選んでいたという指摘がありました。 第8戦:Emirates Team NZ(◯)vs Ineos Britannia(☓) 両艇が同じ大きさのジブセールで望んだこのレース。 スタートボックスでニュージーランドがイネオスの後ろについているような「ふり」をしていたかのように、スタートライン直前でニュージーランドが一気にスタートダッシュでスピードを38ノットに上げて、スタートラインをクリア。 コースの左側を守ったニュージーランドは、スピードを上げて第1レグで150m以上のリード。 第2レグでは、タックでイネオスが海にタッチダウンしたことで減速してしまい、ニュージーランドが更にリード差を広げることに。 第5レグで366m〜270mのリード差。第6レグで554m、ニュージーランドが強すぎて第8レグではすでに1000m以上のリードで、ゴールを待たなくても勝敗が決まったレースになりました。 対戦成績は、6対2でニュージーランドがアメリカズカップ優勝に王手です。 長年アメリカズカップを観戦してきて、私も薄々考えていたことですが、前日のイネオスの2勝は確かに素晴らしいことでしたが、この週末までアメリカズカップの

アメリカズカップ/第4日目:イネオスが2連勝

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 一日レースがなかったことが、どうやらイネオスにとって風向きが変わったレース日になったようです。 風速は7−11ノットで、今までの展開で見たらニュージーランドが勝ちそうなコンデションでしたが、今日は一転、イネオスのファンじゃなくても今日はイネオスに「逃げろ!逃げろ!」と声をかけたくなるようなレースになりました。 第5戦:Ineos Britannia(◯)vs Emirates Team NZ(☓) 6.5ノットの軽風でありながら波が荒かったことで、フォイリングしながらスピードを上げることが難しいコンディションが影響し、スタートボックスの攻防でニュージーランドがまさかの失速。 イネオスにとって一矢を報いる大チャンスになり、ニュージーランドがフォイリングとスピードを取り戻すまでに時間がかかったことで、イネオスが第1レグで1600m以上のリードを取ることに。 第2レグでは1750m以上に広がり、第3レグからニュージーランドがペースを取り戻し、スピードを上げたことでリード差が1100m台。 最終レグのゴール前では1249mのリードで、イネオスがアメリカズカップで初めての勝利。 対戦成績が1対4に。 第6戦:Ineos Britannia(◯)vs Emirates Team NZ(☓) スタートボックスの攻防で積極的にスピードを上げていたイネオスがニュージーランドよりも速いスピードで、スタートラインをクリア。 (このレースが8レグまで走行したのは、これが本当のレース距離で、前日3日間は軽風だったから6コースのレース距離だった。ということらしいです) 第1レグでニュージーランドの厳しい追い上げがありながら、首位を守ったのはイネオス。 第2レグで150mのリードを広げ、第3レグで200m台のリード。 この時の平均スピードも平均VMGもイネオスが上回る数字で、第4レグもイネオスが200m台のリード。 ニュージーランドが第4、第6レグあたりで追い上げを見せて、第7レグではリードサが80−70m台に。第7ゲートを119m差で先に通過したイネオスに対して、最終レグでニュージーランドが57mまで詰め寄ってきたところを、イネオスが逃げ切って2勝目。 対戦成績を2対4にして、ポジティブなレース結果にしました。 この2連勝は、イギリスにとってなんと1934年以来、90年ぶりの歴史に残る2連勝

アメリカズカップ/第3日目:4対0でニュージーランド優勢

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 今日のレースは前日に延期になった第4戦が行われました。 風速9ノット前後の軽風のコンディションで、イネオスのパフォーマンスが注目された一戦になりました。 第4戦:Emirates Team NZ(◯)vs Ineos Britannia(☓) スタートボックスの攻防でイネオスがニュージーランドにタックで攻撃を仕掛けるような動きで、スタートライン前からスピードを上げてスタートラインをクリアし、第1レグではイネオスが何度かリードし、ニュージーランドもすかさずリードを奪い返す展開に。 第2レグ中盤までリード争いが続くも、2艇が交差する時にイネオスがペナルティを警戒したかのように、ニュージーランドに対して攻め込めなかった場面があり、この辺りからニュージーランドがリード差を広げることに。 第3レグで130m,第4レグで210m、この時点でのパフォーマンスは平均スピードも平均VMGも僅かであったのに対して操縦数がニュージーランドがイネオスより2回上回っている状況。 第5レグではニュージーランドのスピードがイネオスを上回るようになり、リード差を広げてゴール前では339mのリードでニュージーランドが勝利。 ニュージーランドが対戦成績を4対0に伸ばしました。 レース後のインタビューでイネオスのBen Ainslieが「決して悪くなかったけど、ニュージーランドが1枚上だった」とコメントしていたように、序盤は悪くなかったんじゃないかと思いました。 風速が変わらなければ、ずっとこの展開なのか?と想像してしまうほど、今日のレースでもニュージーランドの圧倒的な安定性に納得せざるを得ない結果でした。 次回は10月16日(水)です。 それではまた!

アメリカズカップ/第2日目:3対0でニュージーランドがリード

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 今日も平均8−9ノットの軽風で第3戦、第4戦が予定されていましたが、スペイン国王フェリペ6世も観戦したとのことで、、結局、第3戦だけ行われて、第4戦は延期扱いで月曜日に行われることになりました。 第3戦:Emirates Team NZ(◯)vs Ineos Britannia(☓) スタートボックスの攻防で、両艇が接触しそうな至近距離で交差する場面があり、ここでイネオスがペナルティを受けて、レースが開始。この場面での優先権はニュージーランドと判断されたため。 スタートラインのクリア直後にイネオスがペナルティを消化しなければいけなかったことで、状況はニュージーランドが有利な状況で展開。 このペナルティがイネオスの足手まといになったのは明らかで、第1レグでイネオスがスピードを上げても、ニュージーランドに迫ることができたのは最高で75メートルまで。 第1ゲートを19秒差でリードしたニュージーランドは、第2レグで260m、第3レグで183m・265m、第5レグで365m、ファイナルレグでは786mもリードを広げて、そのままゴール。 対戦成績を3対0に進めました。 イタリアのメディア解説でも、軽風ではイネオスが勝つのは難しそうで、もし今より強めの風がここ数日のレースで吹いてくれれば、イネオスに勝つチャンスがあるかもしれないという見解です。 というわけで。それではまた!

アメリカズカップ/第1日目:ニュージーランドが2連勝でスタート

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軽風のコンディションで、イネオスとニュージーランドのアメリカズカップを賭けたレースが始まりました! アメリカズカップ本戦は、13レースのうち7勝先行したほうが勝ち、アメリカズカップの獲得が決まります。 第1戦:Emirates Team NZ(◯)vs Ineos Britannia(☓) 軽風のためにスタート時間が延期された間に、イネオスのヨット上で何かを修理するような動きがありましたが、レース自体には影響がなかったようです。 スタートボックス前で、イネオスはフォイリングするのにバタついた様子でスタート前の時間を有効に使えず、その影響で問題なくスタートボックスに入ったニュージーランドにスタート前のコース取りをコントロールされることに。 スタートラインクリアの時点で、ニュージーランドがイネオスより3ノット速いスピードで走り出し、第1レグから150メートル以上のリードで第1ゲートを通過。 この時点で、平均スピード、平均VMGもニュージーランドが優勢。 第3レグで250メートル、第4レグで460メートル、最終レグで600メートル以上のリードでニュージーランドが勝利し、1対0で初戦を飾りました。 イタリアのメディア解説者のコメントを引用すると、このレースではイネオスのジブセールの方がニュージーランドのものより大きいジブセールを選んでいることが明らかで、イネオスの敗因はジブセールの選択にあった。という分析です。 第2戦:Emirates Team NZ(◯)vs Ineos Britannia(☓) スタート前の攻防で、イネオスは tack-around-and-trailというルナ・ロッサとの対戦で見せた技を使ってニュージーランドに挑み、ニュージーランドがアグレッシブなジャイビングで応える展開で、それでもニュージーランドが3ノット以上速いスピードでスタートラインをクリア。 レース開始直後はイネオスリードで始まり、ニュージーランドがリードを奪い返し、第2レグでもイネオスが25〜最大50メートルまでリードを広げ、平均スピード、平均VMGでもイギリスが優れたパフォーマンスで走行。状況が変わったのが第3レグの風上コースからで、コース上の風速が上がったタイミングを捉えて、イネオスを切り離すことに成功。 第4レグで133メートル、第5レグで263メートル、最終レグで409メールにリー