アメリカズカップ/第5日目:ニュージーランドが優勝に王手!
8−14ノットの風速で、穏やかな波のコンディションで第7戦、第8戦が行われました。
第7戦:Emirates Team NZ(◯)vs Ineos Britannia(☓)
スタートラインへのアプローチで、イネオスがニュージーランドより前で走行しながら、後ろから追い上げてくるニュージーランドの動きを上手く封じ込めていないように見えました。
スタートラインは、僅かな差でイネオスが飛び出したものの、ニュージーランドがすぐにイネオスを逆転し、第1レグですぐに210m以上のリード。
第3レグで453m、第4レグは500m以上のリードで、中間データではニュージーランドが平均スピード、平均VMGを上回り、操縦回数はイネオスよりも1回少なくて、イネオスよりリードしていた状況。
風速が12ノットで、ニュージーランドの勢いは止まらず、最終レグで1000m以上のリード差で、ニュージーランドがゴールし、5ポイント目を獲得。
総合対戦成績は、5対2。
どうやら、このレースでのイネオスの敗因は、ジブセールの選択にもあったようで、ニュージーランドのジブセールのほうが、イネオスのものよりも小さいセールを選んでいたという指摘がありました。
第8戦:Emirates Team NZ(◯)vs Ineos Britannia(☓)
両艇が同じ大きさのジブセールで望んだこのレース。
スタートボックスでニュージーランドがイネオスの後ろについているような「ふり」をしていたかのように、スタートライン直前でニュージーランドが一気にスタートダッシュでスピードを38ノットに上げて、スタートラインをクリア。
コースの左側を守ったニュージーランドは、スピードを上げて第1レグで150m以上のリード。
第2レグでは、タックでイネオスが海にタッチダウンしたことで減速してしまい、ニュージーランドが更にリード差を広げることに。
第5レグで366m〜270mのリード差。第6レグで554m、ニュージーランドが強すぎて第8レグではすでに1000m以上のリードで、ゴールを待たなくても勝敗が決まったレースになりました。
対戦成績は、6対2でニュージーランドがアメリカズカップ優勝に王手です。
長年アメリカズカップを観戦してきて、私も薄々考えていたことですが、前日のイネオスの2勝は確かに素晴らしいことでしたが、この週末までアメリカズカップのレースを引き伸ばすための大人の事情があるような気がする…とコメントするファンもいるようです。
というわけで、おそらくアメリカズカップの勝者は、明日土曜日に決まるような気がしています。
それではまた!
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