Luna RossaがPRADA CUP優勝!

今日の2レースを制して対戦スコア7対1でLuna Rossaが、PRADA CUPの優勝を決めました!!

Luna Rossaは6回目の参戦で2回目のアメリカズカップの挑戦になります。

イタリアのヨットチームとして3回目のアメリカズカップ挑戦となり、1992年のヴェネツィアのヨットチームIL MORO DI VENEZIAがAmerica 3 とサンディエゴで対戦、2000年のLuna Rossaとニュージーランドがオークランドで対戦し、21年ぶりにオークランドで再びLuna Rossaとニュージーランドの対戦が幕開けです!!

レースエリア Aが使用され、風速は8−11ノットのコンディションでLuna Rossaが有利とされる予測でした。

Race 7

Luna Rossa Prada Pirelli (◎) vs INEOS Team UK (X)

前日のRace6に似たような、INEOSが若干先行してのスタート。

第1レグ中盤でINEOSの後を追うのを嫌い、Luna Rossaはタックしてエリアの右方向へ。

エリアの左側でリードを伸ばしきれなかったINEOSに対して、Luna Rossaが次の交差でリードし、第1ゲートを16秒リードで通過。第2ゲートもLuna Rossaが21秒リード、第3ゲートでリード差を1分台になりINEOSは追い上げに苦しみ、Luna Rossaがリードを保ち6勝目のマッチポイントをマーク。

Race 8

Luna Rossa Prada Pirelli (◎) vs INEOS Team UK (X)

好スタートを切ったのは、賭けに出たINEOS。

スタートライン前で前に進む以外選択がなかったLuna Rossaは、前進したことでスタートタイム前にスタートラインを超えてしまい、 ペナルティを受けて、INEOSに対して50メートル前進を譲ることに。

このペナルティを活かしきれなかったINEOS、一方でこのペナルティを負担にしなかったLuna Rossaで明暗が現れ始め、第1レグでLuna Rossaがリードを奪い返すことに。

第1レグをLuna Rossaが12秒リードで通過し、INEOSがジャイブをすればLuna Rossaもジャイブで答えてINEOSに追い越しの隙を与えないセーリングで進行。

追い上げに悩み続けるINEOSに対して、Luna Rossaは確実にリードを伸ばし第5ゲート手前では、500メートル以上のリード。

そのままLuna Rossaがリードを保ち続けてゴールし、PRADA CUPを制するための7勝目のゴール。

レース後のプラダカップ贈呈式のセレモニーはチームのドッグ前で行われ、イタリアチームらしい歓喜が響いたイタリアに希望と期待をもたらす様子が伝えられました。

 

もちろん、Luna Rossaの快挙はイタリア国内のメディアでも、トップニュースで伝えられており、アメリカズカップに対する注目がますます高まっています。

INEOSのBen Ainslieは、レース後のインタビューでベストを尽くせなかったことが残念であり、次の大会に参戦するかは状況次第というコメントを残していました。

レース後の公式記者会見で、INEOSのBen Ainslieがとても良いことを言ってくれました。

「将来のアメリカズカップは、最も成功した近代のアメリカズカップと言われる2007年のスペイン・バレンシア大会のように、ヨットクラスをAC75か似たようなモデルにして、チャレンジャーが10チーム参加するくらいの大会になったら良いと思う。」

そうです。

このブログを始めたのも2007年バレンシア大会からで、当時はイタリアから3チーム、日本人は早福さんがオラクルに所属していた素晴らしい大会でした。

アメリカズカップ本戦は、3月6日(土)からスタートです。

Luna Rossaは1日だけこの勝利を祝って、すぐにトレーニングを開始する。アメリカズカップをイタリア史上初めての獲得を目指して、一つ一つのレースに力を出し切ると宣言し、ニュージーランドに対する意気込みを見せています。

それではまた!

https://www.americascup.com/en/news/1130_LUNA-ROSSA-PRADA-PIRELLI-WIN-THE-PRADA-CUP 

 

 

 

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