PRADA CUP ファイナルのスケジュール
アメリカズカップの舞台裏では、いつも決め事になると一悶着あるのが当たり前です。
先日、ニュージーランド政府がロックダウンを発令したことを受けて、アメリカズカップ開催委員会でも今後のスケジュールの見直しが行われました。
そこでぶつかったのが、現在プラダカップファイナル戦で対戦中のLuna RossaとINEOSの思惑。
現在、4連勝中で7勝先勝の条件まであと3勝に迫っているLuna Rossa。
一方でゼロ勝のINEOSは、ここでなんとか時間稼ぎをしてトレーニング量を増やして状況をひっくり返したいところ。
防衛艇のEmirates Team NZは、観客を入れて安全な環境でレース再開をするために、1週間予定を先延ばしにした方が良いという提案を出したよう。
もちろん、ニュージーランドにとってもこのイベントはビジネスに影響するので、会期が1週間伸ばされることになれば、アメリカズカップのビジネス効果も引き伸ばすことができるという思惑も隠れているようです。
ここ数日間もチームの海上でのトレーニングは行われており、その中でスケジュール再編成についてニュージーランドとLuna Rossaの意見がぶつかったということです。
結論に至るための争点になったのは、現行のプロトコールに書いてある内容です。
プロトコールでは、チャレンジャー決定戦を2021年2月24日まで、それより先であってはならない。という規定があります。
この部分を主張したのがLuna Rossaで、現在のニュージーランド国内では警戒レベルが先日の3から2に引き下げられたこともあり、PRADA CUPのファイナル戦のスケジュールは、今週土曜日20日から再開することが決定されました。
本日の未明に行われた記者会見でも、Luna Rossaは海上で勝利を決めて、ファイナル戦の先にある目標に焦点を絞っていて、勝利の行方を法廷に持ち込むことは全く意図していない。現在のファイナルステージで、INEOSが盛り返す可能性があることも十分想定にあり、その可能性をINEOSに与えるつもりはない。というコメントを出していました。
というわけで、
アメリカズカップヴィレッジへの入場制限100人まで、無観客、ソーシャルディスタンス2メートル、マスク着用義務などの規制のもと、ファイナル戦は2月20日(土曜日)から再開になります。
INEOSの調整レベルに注目です。
それではまた!
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