アメリカズカップ/第11日/ルイヴィトンカップ ・セミファイナル

レース前の風速は13.9から16.4ノットでレースができるコンデションに戻り、ルィヴィトンカップ・セミファイナル戦がスタートしましたが、今日もドラマが起こりました。


<レース1> Emirates Team NZ (o) vs Land Rover BAR (途中棄権)
スタート前のエリアで両チームの駆け引きがあり、ニュージーランドが若干先にスタートしましたが、イギリスもリード差を広げることなく、ニュージーランドの後に続きます。
マーク1の時点で、ニュージーランドのスピードは最高44ノット出てスピード感のあるスタートでした。
 第2ゲートまで両チームのリード差はそれほど大きくなく、接戦になるのか期待させられる状況でした。
第2ゲートをそれぞれが周り、第3レグに入ったところで、急にイギリス艇が減速してしまいます。
原因はこの時です。
 イギリスのSir Ben Ainslieのコメントによると、この時に、何かが壊れたクラッシュ音が聞こえたということ。
ウィングセールのコントロール部分が破損したようです。
イギリスチームは、この時点で審判団にレースリタイアを宣言。
応急処置も試されたようですが、処置も間に合わないと判断されイギリス艇がレースから引き上げることに。
 これで、レースは決まってしまい、ニュージーランドの勝利になりました。

<レース1> SoftBank Team Japan (o) vs Artemis Racing (x)
日本チームには、笠谷選手が乗船していました。
スウェーデンと日本の厳しい駆け引きが、スタート前エリアでありましたが、ほぼ同時のスタート。

スウェーデンはスピードを上げて、マーク1を先行しますが、第2レグですぐに日本も追いつき、スウェーデンとの接戦が始まります。
第3レグで日本がリード。第5レグでスウェーデンが100m以下にリードを縮めるものの、このレースでは日本の方がフライタイム率も高く、日本は再びリードを広げ、そのままレースは日本の勝利になりました。

<レース2> Emirates Team NZ(o) vs Land Rover BAR (棄権)
 前のレースでウィングセールに、深刻な破損を受けたイギリスチームは、修理のためにヨットをドックに戻すことに。

同じころ、レース開始時間になったため、ニュージーランドが単独でスタートし、そのままレースコースを単独で進行し、このレースはニュージーランドの勝利に。

<レース2> SoftBank Team Japan (x) vs Artemis Racing (o)
スタートは両チームほぼ同時で、すぐに日本がリードします。

第3レグで、スウェーデンがリードを70メートル以下まで縮めますが、すぐに日本を捉えることに苦労します。
第4レグでは、日本チームがノーズダイブし、バランスを崩したスキッパーのDean Barkerが移動中にヨットのトランポリン部分で転んでしまうシーンも。
第5レグでも、リード争いがあり、一旦日本がリード。
第5ゲートで、スウェーデンが再びリードし、そのままゴールでスウェーデンの1勝。
日本もスウェーデンも1勝1敗で締めくくりました。

<総合成績>
Emirates Team NZ : R1(o) / R2 (o) : 2勝
Land Rover BAR : R1 (x) / R2 (x) : 0勝
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
SoftBank Team Japan : R1(o) / R2(x) :1勝
Artemis Racing : R1(x) / R2(o) : 1勝

それではまた!

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