アメリカズカップ/第15日/ルイヴトンカップ・セミファイナル
レースコースの風速は18〜25ノットのコンディションで、SoftBank Team Japan と Artemis Racing のファイナル進出を決定づけるレースが行われました。
ファイナル進出には、日本は2勝が必須で、スウェーデンは1勝がファイナル進出を決定づける条件下でのレースでした。
SoftBank Team Japan (x) vs Artemis Racing (o)
レース前に海に出たソフトバンクのヨットが、海面下の岩か何かの障害物にぶつかり、ダガーボードの一部を傷つけてしまいます。
ヨットが海に進水している状態だったので、適切な応急処置ができない状態で、ドックに戻る時間もないまま、日本チームはレースに臨むことになりました。
スタート前に両チームの駆け引きの後、日本チームがスウェーデンの先行をうまく抑えてスタート時点でアクセルをかけてスタートに成功します。
マーク1、ゲート2は日本がリードして通過しますが、スウェーデンの方がボアを綺麗に周ってゲート通過をスマートにこなし、日本とのリードを広げないようについていきます。
スウェーデンが第3レグでリードを詰めて、今日のウィークポイントになった両チームが近距離でタックすることになります。
両チームのヨットは接触は逃れましたが、スウェーデンがここで日本を逆転。
ゲート3をスウェーデンリードで、日本は19秒遅れで通過。
第4レグで、スウェーデンは日本に対して370メートルのリードを作り、日本はリードを詰める決定的な手段に苦しみます。
ゲート5をスウェーデンがリード。日本は11秒遅れで通過。
ゴール前の第7レグで、スウェーデンが操作ミスによりスピードダウンし、冷やっとさせられる場面がありましたが、日本は追いつくことができず、このままスウェーデンがゴール。
これで、ファイナル戦はニュージーランド対スウェーデンのカードが決まりました。
個人的な意見を言えば、今回はこれで良かったと思っています。
実際、スウェーデンの方がアメリカズカップの参加歴も長く、日本に比べて多くの経験を積んでいます。それに対して、日本は今回が初めて。まだまだ我慢して体験しなければいけないことがたくさんあると思います。
それに、もし、今回のファイナルで日本がニュージーランドと対戦することになったとしたら、ニュージーランド対Dean Barker の対戦になり、精神衛生上あまり個人的には見たくないカードです。
これまでのアメリカズカップで、Dean Barkerがルイヴィトンカップでチャレンジャーの勝者となり、真のチャレンジャーとして防衛艇に挑戦してきた姿に見慣れてきた私も含めたアメリカズカップファンは、今日のセミファイナルでDean Barkerが敗退する光景はあまりにも悲しいことです。
これまでDean Barkerは、ニュージーランドのトップセーラーとして活躍し、カップを取るために出来上がった組織に支えらてていた背景と、2年前にゼロから中心になってチームを作って引っ張っていかなければいけない立場とは全く違うので、この結果である意味当然の部分もあると思います。
今回のアメリカズカップで、私はDean Barkerらしいセーリングを見たとは思えませんでした。
日本チームがアメリカズカップに17年ぶりに復帰することを可能にさせた主役は、間違いなくDean Barkerだったと思います。
本当に今回アメリカズカップを取ることを目標にしていたら、おそらく日本チームは選ばず、他の可能性の高いチームを選んだんじゃないかと思います。
これが日本チームの始まりだと思いますし、Dean Barkerがこれからどのような活躍をするのか、日本チームはちゃんと続けていけるのか、見守りたいと思います。
ニュージーランドvsスウェーデンのファイナル戦は、明日から9レース予定されています。
1日3戦行われ、5先勝したチームがルイヴィトンカップの勝者となり、防衛艇オラクルの対戦相手になります。
それではまた!
www.americascup.com news 090617
ファイナル進出には、日本は2勝が必須で、スウェーデンは1勝がファイナル進出を決定づける条件下でのレースでした。
SoftBank Team Japan (x) vs Artemis Racing (o)
レース前に海に出たソフトバンクのヨットが、海面下の岩か何かの障害物にぶつかり、ダガーボードの一部を傷つけてしまいます。
ヨットが海に進水している状態だったので、適切な応急処置ができない状態で、ドックに戻る時間もないまま、日本チームはレースに臨むことになりました。
スタート前に両チームの駆け引きの後、日本チームがスウェーデンの先行をうまく抑えてスタート時点でアクセルをかけてスタートに成功します。
マーク1、ゲート2は日本がリードして通過しますが、スウェーデンの方がボアを綺麗に周ってゲート通過をスマートにこなし、日本とのリードを広げないようについていきます。
スウェーデンが第3レグでリードを詰めて、今日のウィークポイントになった両チームが近距離でタックすることになります。
両チームのヨットは接触は逃れましたが、スウェーデンがここで日本を逆転。
ゲート3をスウェーデンリードで、日本は19秒遅れで通過。
第4レグで、スウェーデンは日本に対して370メートルのリードを作り、日本はリードを詰める決定的な手段に苦しみます。
ゲート5をスウェーデンがリード。日本は11秒遅れで通過。
ゴール前の第7レグで、スウェーデンが操作ミスによりスピードダウンし、冷やっとさせられる場面がありましたが、日本は追いつくことができず、このままスウェーデンがゴール。
これで、ファイナル戦はニュージーランド対スウェーデンのカードが決まりました。
個人的な意見を言えば、今回はこれで良かったと思っています。
実際、スウェーデンの方がアメリカズカップの参加歴も長く、日本に比べて多くの経験を積んでいます。それに対して、日本は今回が初めて。まだまだ我慢して体験しなければいけないことがたくさんあると思います。
それに、もし、今回のファイナルで日本がニュージーランドと対戦することになったとしたら、ニュージーランド対Dean Barker の対戦になり、精神衛生上あまり個人的には見たくないカードです。
これまでのアメリカズカップで、Dean Barkerがルイヴィトンカップでチャレンジャーの勝者となり、真のチャレンジャーとして防衛艇に挑戦してきた姿に見慣れてきた私も含めたアメリカズカップファンは、今日のセミファイナルでDean Barkerが敗退する光景はあまりにも悲しいことです。
これまでDean Barkerは、ニュージーランドのトップセーラーとして活躍し、カップを取るために出来上がった組織に支えらてていた背景と、2年前にゼロから中心になってチームを作って引っ張っていかなければいけない立場とは全く違うので、この結果である意味当然の部分もあると思います。
今回のアメリカズカップで、私はDean Barkerらしいセーリングを見たとは思えませんでした。
日本チームがアメリカズカップに17年ぶりに復帰することを可能にさせた主役は、間違いなくDean Barkerだったと思います。
本当に今回アメリカズカップを取ることを目標にしていたら、おそらく日本チームは選ばず、他の可能性の高いチームを選んだんじゃないかと思います。
これが日本チームの始まりだと思いますし、Dean Barkerがこれからどのような活躍をするのか、日本チームはちゃんと続けていけるのか、見守りたいと思います。
ニュージーランドvsスウェーデンのファイナル戦は、明日から9レース予定されています。
1日3戦行われ、5先勝したチームがルイヴィトンカップの勝者となり、防衛艇オラクルの対戦相手になります。
それではまた!
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