PRADA CUP セミファイナル1-2
今日の風速は最高22ノットが記録された風の強いコンデションで、Luna RossaとAmerican Magicそれぞれがレース後にタフな1日だったとコメントしたように、ハイスピードでの各チームのパフォーマンスが注目されました。
風の強い日はレースの総距離が通常の6レグから8レグに変更されることが可能で、今日は8レグで行われました。
セミファイナル・レース1
Luna Rossa Prada Pirelli (◎) vs American Magic (X)
スタート前のエリアで両チームともエリアの右側で、スタートラインから離れた位置まで周回し、Luna RossaがAmerican Magicをスタートラインから遠ざけるようにして、抑え込む位置につけたことが功を奏して、Luna Rossaが優位でスタート。
Luna Rossaは順調にリードを伸ばし、第1ゲートを18秒リードで通過。
第2ゲートLuna Rossaが22秒リード、第3ゲート33秒リードで進行し、American Magicは、時折50ノットを超えるスピードを出しながらも安定感に欠け、Luna Rossaとのリードは500メートル以上に広がる。
第5ゲートを58秒遅れて通過したAmerican Magicは、ゲート通過後にレイラインから外れるようにして失速して、レースエリア外(バウンダリー)に出るミスを起こし、ペナルティー。
その間、Luna Rossaは1900メートルのリードを作って第6ゲートを通過。
American Magicは、2分25秒の遅れで第6ゲートを通過。
ファイナルレグでは、Luna Rossaが2400メートルのリードでゴール。
セミファイナル・レース2
Luna Rossa Prada Pirelli (◎) vs American Magic (X)
スタートを制したのは、またもLuna Rossa。スタート前のポジショニングに苦戦しているAmerican Magic。
第1ゲートをLuna Rossaが17秒のリードで通過し、第2ゲートもLuna Rossa優勢で通過するものの、Luna Rossaがノーズダウン(船首が海面に突っ込むようなミス)を起こして一時的に失速。
この時は、American Magicの方がスピードは上でありながら、リード差を縮まるまでには至らず、Luna Rossaは安定感を取り戻して、第3ゲートを25秒差で通過。
第7ゲートもLuna Rossa優勢で、American Magicとのリードは1分53秒。
第7ゲートを通過した後に、American Magicが失速。
これはレース1で発生したミスと似ており、おそらく左側のフォイルシステムに問題があり、うまくコントロールできていないためという解説。
レースは、Luna Rossaが優勢を保ってゴールし、2ポイント目を獲得。全体的に、今日のAmerican Magicのセーリングは保守的であると言われていたように、伸び悩む内容となってしまいました。一方のLuna Rossaは、今日までの1週間近くに行われたトレーニングの成果がありコントロールの良さを評価されていました。
とりあえず、American Magicが 1勝するところも見てみたいと思いながら、明日のレースも見守ります。
ちなみに今日の最高速度を記録したのは、53.31ノットを出したAmerican Magic。
それではまた!
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