PRADA CUP 第3日目・Round Robin 2
3時間に及ぶ長いレースは、レース2のINEOS vs Luna Rossaがやり直しになり、American Magicが最終レグでまさかの転覆を起こしたドラマがありました。
今まではレースコースCで行われていましたが、今日は初めてレースコースAが選ばれて、これまでより開けた海面で風速も期待できる場所のようでした。
レース前の風速は、15-20ノット。
取り消しになってしまった最初のINEOS vs Luna Rossaのレースは、INEOSリードで第4ゲートを通過したところで、急に風速が落ちてしまったことで、INEOSはコース外まで出てしまいペナルティを受け、両チームが失速したので、急遽やり直しが決定。
Round Robin2-第2レース（やり直し）
INEOS TEAM UK (◎）vs Luna Rossa Prada Pirelli（X)
第1ゲートをLuna Rossa10秒リードで通過し、INEOSもリードを広げることなくついていったため、第2ゲートはLuna Rossaのリードはわずか7秒。
第3ゲート手前で、Luna RossaはINEOSに追いつかれて、第3ゲートは両チームが同時に通過。
そのまま、INEOSがリードをキープすることに成功して、Luna Rossaに対して18秒のリードでゴールし、堂々の4連勝をマーク。
Round Robin 2-第3レース
Luna Rossa Prada Pirelli (◎）vs American Magic 棄権
両チームのスタート前の駆け引きが、スタートラインよりかなり離れた距離であったために、両チームともスタート時間より遅れたスタート。先行したのはLuna Rossa。
第2ゲートもAmerican Magicがリードを13秒にして通過。Luna Rossaが第3レグでコース外に船体が出るペナルティを受けながら、リードはAmerican Magicが広げることに。第4ゲートを42秒、600メートルにしてAmerican Magicが通過。
第5ゲートを44ノット近くのハイスピードで通過したAmerican Magic。
この直後に、American Magicがあっという間に転覆。
幸いクルーは全員無事であることが確認され、Luna Rossaは、American Magicが目の前で転覆したことに一旦レースをこのまま続けるのか、ストップするのか確認してからスピードを調整しながらレースを終えるためにファイナルレグを完走。
勝利は決して望ましくない形ではありながらも、Luna Rossaに。
沈没のリスクもあったAmerican Magicは、この後2時間かけてベースキャンプにヨットを取り戻したという報道。
船首から海面に突っ込むようにして転覆しなかっただけでも不幸中の幸いでと言われており、ヨットに搭載されている電子系機器は全てダメになったはずという解説も。
レース後の公式記者会見は行われなかったようで、American Magicから公式のメッセージが公表され、Emirates Team NZ、Luna Rossa、INEOSがサポートに駆けつけて、ベースキャンプに戻ってきたということが明らかになっています。
イタリアの中継番組では、American Magicのクルー構成が、Luna Rossaのようにスキッパーを2人立てていたら、今回の危険をもっと早く予測できたはずということにも言及されていました。
もともと、ヨットが転覆したとしてもフォイルが2本あるから自力で水面に体制を立て戻すことができるというコンセプトで、デザインされたAC75。
今回のアクシデントで、転覆のリスクあるとレースに戻れないリスクがあることも明らかになってしまいました。
次のレースは、1月22日（金）です。
American Magicが最悪とも言えるピンチに追い込まれてしまい、これからも見逃せない状況になってきました。
Prada Cupの総合スコアはこちら。
それではまた！
AC75は沈しないって事は無いんですね。クルーが無事で良かったけど、自力で復帰も出来ないんじゃちょっと興醒め😣
返信削除コメントありがとうございます！
削除返信が遅くなってごめんなさい！
いつも応援ありがとうございます。