PRADA CUP第1日目 Round Robin 1

 ACWSとクリスマスレガッタから約3週間で、チャレンジャー3チームの調整の成果が注目される初日になりました。

レースコースの風速は、8−16ノットのコンディション。

Round Robin1-第1レース:INEOS TEAM UK ○ vs American Magic X

スタートボックス前でAmerican Magicのプレッシャーを感じながらも、スタートラインの右側に差し込むように入ってきたのは、INEOS TEAM UK。

両艇とも難無くスタートラインを切った後は、INEOSがタックで右コースを選択。

第1ゲートをイギリスが11秒のリードで通過、American Magicはゲート通過後に左のボアを選んで、風下コースでタイムロスをすることに。

その後、19秒差、1分8秒差と順調にリードを伸ばしたINEOS が、 ゴール前のリード約1252メートル、1分20秒のリードでゴール。

オークランドで、イギリスチームの初勝利となる貴重な快勝で、スキッパーのBen Ainsliは、レース後のインタビューで「これまで6連敗したとこより、とてもいい気分」というコメントを残していました。

Round Robin1-第2レース:INEOS TEAM UK (○)vs Lunarossa Prada Pirelli(X)

INEOSにとっては2回連続のレースで、レース前の風速は16−22ノットでセーリングには理想的なコンディション。

スタート前の駆け引きでは、INEOSがLunarossaを交わして前に出るものの最初は駆け引きを望んでいないような両チームだったが、スタート時間が1分を切ると両チームのヨットが駆け引きしながら、INEOSがLunarossaを後ろにつけるような位置で好スタート。

スタート後、INEOSは風の強い右コースを狙ったために、Lunarossaはタックして軽い風の左コースを選ぶことに。

第1ゲートをINEOSが15秒のリードで通過。

両チームとも40ノット前後のスピードで、フォイリングも安定しているままイギリスがさらに300メートル以上のリード。

第3ゲート手前で、Lunarossaがリードを150メートル、第5レグで71メートルにまで迫るもの、また220メートルまで広げられてしまうことに。

最後は、INEOSが28秒差で勝利。

誰もがイギリスチームが2連勝したことに驚き、他の2チームもINEOSが油断できない存在になってきたことを印象付けた2レースになりました。

今日の良かったことは、なんといってもINEOSのBen Ainslieに笑顔と自信の表情が戻ってきたことでしょう。

イタリアの中継番組では、気が早い話ですが噂話として、もし今回のアメリカズカップでニュージーランドがカップの防衛に成功したら、イギリスのBen Ainslieはそのままオークランドに残って、チャレンジャー・オブ・レコードを狙うと言った。ということも話題になっていました。

今日の2連勝はINEOSにとって貴重な勝利だったことは、間違いありません。

明日のレースも楽しみですね!

それではまた!

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