ルイ・ヴィトンカップ/ファイナル/第5日目
今日も誰もが予想しなかったドラマが起こった展開になり、終わってみれば4対4の同点の結果になりました。
風速が最高21ノットのコンディションで、ハイスピードで展開したレースの危険性とAC75の「もろさ」が露呈したレース日になりました。
第7戦:イネオス(◯)vs ルナ・ロッサ(失格)
スタート前から激しい攻防があり、イネオスが僅かなリードで、スタートラインをクリアしたあと、第1レグでは終始1−2メートルのリード差で絶え間なく首位が入れ替わる展開に。
第1ゲートをルナ・ロッサが通過した直後に、ルナ・ロッサがノーズダウン(船首が海面に突っ込んでしまう現象)を起こし、マストの下部をカバーする船上の防御版がノーズダウンのショックで剥がれてしまい、ルナ・ロッサがまさかの大ピンチ!
その時の動画はこちら。↓
このアクシデントでルナ・ロッサは走行不能となり、失格扱いになったため、イネオスが勝利ポイントを獲得して、対戦成績をルナ・ロッサ3ポイント対イネオス4ポイントに。
次の第8戦までに、ルナ・ロッサのスタッフ総出で故障箇所をガムテープで直したことが話題になり、チームマネージャーのMax Sirenaが率先して修理したことに対する賞賛があった一方で、500万ドル(5億円以上)するヨットが、応急処置でガムテープで修理されたことに矛盾を感じるというコメントも出ていました。
第8戦:ルナ・ロッサ(◯)vs イネオス(☓)
今度はイネオスがスタート前の攻防でバウンダリーエリアに侵入したことで、ペナルティを受け痛い出だしでスタート。
ペナルティを受けたヨットはスタート後に70メートル相手のヨットにリードを与えることで、ペナルティ解消として認められるため、これがイネオスにとって仇になりました。
この勝機を活かしたのがルナ・ロッサ。
第2、第3レグでも終始最高スピード55ノット(時速102キロ)を記録する場面が何度かあり、イネオスに対して200メートルから300メートルのリードを保ち続け、最終レグで326メートルのリードでルナ・ロッサが勝利のゴールで到着。
これで対戦成績が4対4のタイです。
傷だらけになったルナ・ロッサが心配ですね。
やっぱり何が起こるか分からないのがアメリカズカップであり、予想がますますむずかしくなってきましたね。
それではまた!
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