ルイ・ヴィトンカップ/ファイナル/第1日目

ルイ・ヴィトンカップの決勝戦は、1回のレガッタで8レグの走行になり、全部で13レガッタのうち7勝したチームがルイ・ヴィトンカップの優勝チームになり、アメリカズカップを賭けてニュージーランドに挑む権利を獲得します。

第1戦:ルナ・ロッサ(◯)vs イネオス(☓)

バルセロナのコースは、今までと違う風速が最大で21ノットあるコンディションで、イネオス対ルナ・ロッサの対決が始まりました。

レース中の最高スピードは52ノット(時速97キロ)が記録されるほど、スピード感あふれるレース展開に。

スタート前の速攻でルナ・ロッサがイネオスを振り切ってスタートラインをクリアし、若干遅れたイネオスがスタート直後にタックで違うコースを選ぶことに。この状況を最後までキープしたルナ・ロッサがイネオスに46秒差(770メートルリード)をつけて勝利し、1ポイントを獲得。

風が強い中、スピードを如何にコントロールして最大のスピードでミスをしないかという緻密な操縦技術が必要だったレースでした。

ちなみに、今日使われていたジブセールは小さめのもの。


第2戦:イネオス(◯)vs ルナ・ロッサ(☓)

今度はイネオスが風下の有利な方向に向かってスタートラインをクリアすることに成功し、ルナ・ロッサが若干遅れを取ってスタート。

第1戦目ほどイネオスとルナ・ロッサのリード差は広がらず、何度かルナ・ロッサが接戦の可能性を作ったかと思えば、また離されるという展開でそれでも200−300メートルの遅れではあったものの、イネオスがリード差をキープして18秒差(389m)でゴールして1勝。

レース終了後の両チームの比較データで明らかになったのは、このレースで操縦回数とそうきょう距離が短かったのはイネオス。ルナ・ロッサの方が何度かタック数が多くて、そうきょう距離が長くなり負けてしまったという分析のようです。


というわけで、イタリアでのメディアの反応は「イネオスもなかなかやるな」という空気です。
というのも、昨日まで開催されたYouth America's Cup 若い世代のセーラーがAC40で競う大会で決勝戦をルナ・ロッサとアメリカンマジックが戦い、ルナ・ロッサが優勝したから、本家のルイ・ヴィトンカップでもルナ・ロッサがんばれ!ムードが高まっているからだと思います。

というわけで、それではまた!



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