ルイ・ヴィトンカップ/セミファイナル/第5日目

 ルナ・ロッサが前日のスランプを覆し、ルイ・ヴィトンカップ決勝戦へ!

この日に予定されていた最後の2レースで、ルナ・ロッサとアメリカンマジックの運命が決まる決定的な日でした。

アメリカンマジックが、もう1勝していたらルナ・ロッサと勝利ポイント4対4で同点になり、最終レースが決定戦になるというシナリオも想定できていました。

海上の風速は7−11ノットで、ルナ・ロッサの陸上のチームが徹夜で前日に故障したメインセールのトラベラートラックシステムを修理し、ルナ・ロッサが再び海に戻ってきました。

イタリア/アメリカ第8戦:ルナ・ロッサ(◯)vs アメリカンマジック(☓)

スタート前の駆け引きで、アメリカンマジックの方が若干先行でスタート。

スタート直後の第1レグからリーダー争いの展開で、第1ゲートはルナ・ロッサリードで通過。

第4レグまで、アメリカンマジックが110−140メートルの距離でルナ・ロッサに付いていく状況で、なかなかリードが広がらず、両チームのスピードもほぼ互角で35−36ノット。

第4レグ中盤からルナ・ロッサが走行する方向が風速の強めなゾーンで、この辺りからリード差が300−500メートル以上に。最終レグではアメリカンマジックに対してルナ・ロッサが700メートル以上リードし、決勝戦へ向かう堂々のゴール。


ルナ・ロッサの仕上がり度を実感したセミファイナルであり、アメリカンマジックは前評判が良かったのに、なぜ結果を残せないのか?アメリカチームがアメリカズカップに参戦しなくなったらどうなるの?とふと考えたセミファイナルステージでした。

イタリア国では速報でこのニュースが報道され、勝利の瞬間にイタリア語で歓喜するルナ・ロッサのクルーたちの言葉も観客は楽しみに聞いている雰囲気です。

決勝戦の対戦カードは4年前のオークランドと同じ、イネオス対ルナ・ロッサに決定し、9月26日から始まります。

それではまた!



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