ルイ・ヴィトンカップ第8日目/ラウンドロビン最終日

 前日の日曜日に予定されていたレガッタが悪天候で延期になった影響で、月曜日に持ち越されたレガッタが開催されました。

海上の風速は7−8ノット。ラウンドロビン最終日で、チャレンジャー5チームのうち1チームが敗退し、4チームが準決勝に進むことが決まる重要なレース日でした。

第28戦:イネオス(◯)vs オリエント・エクスプレス(☓)

もし、オリエント・エクスプレスがイネオスにこのレースで勝てば、イネオスが勝利ポイントを獲得できないので、ルナ・ロッサのランキングに有利になるという見方もできたレースでした。

スタートラインは両チームほぼ同時にクリアしたものの、スピード感を持ってスタートしたのはイネオスの方。パフォーマンスの荒っぽさは見え隠れしたものの、イネオスがオリエント・エクスプレスに対して徐々にリード差を広げて、785メートルのリードでゴールしイネオスの勝利。今日は微風のコンディションでも確実にリードを広げたイネオス。何が変わったのか素人ではわかりにくいですが、何かが変わったのだと思います。

残念ながら、このレースがオリエント・エクスプレスにとって最後のレースとなり、ルイ・ヴィトンカップ、ラウンドロビンでの敗退が決定してしまいました。


第29戦:アリンギ(◯)不戦勝 vs ルナ・ロッサ(☓)

これまで優等生だったルナ・ロッサに、まさかのアクシデントが発生。

スタート前の走行でルナ・ロッサの船体右側(スターボードサイド)が動かなくなる不具合があり、ルナ・ロッサはバウンダリー(コース領域)から外に出てしまい、走行不能ということで失格扱い。

アリンギが通常通りにスタートラインをクリアし、そのまま勝利ポイントを獲得。


第30戦:ニュージーランド(◯)vs アメリカンマジック(☓)

スタート前走行で、アメリカンマジックの船体がバウンダリーから外に出たことでペナルティを受け、ニュージーランドとほぼ同時にスタートクリアしたところで、ペナルティ消化で遅れを取ったアメリカンマジック。

第1ゲート手前で、アメリカンマジックがリード差3メートルまで取り戻し、なんかやってくれるんじゃないかと淡い期待が生まれたところでした。

ニュージーランドの安定したパフォーマンスで、アメリカンマジックは何もできず、ニュージーランドの圧勝の形でゴール。

一度失ったアメリカズカップを取り戻すのって、大変だよな。。って思います。


第31戦:イネオス(◯)vs ルナ・ロッサ(☓)/決定戦

28戦でイネオスが勝利したことで、ルナ・ロッサと勝利ポイントが同時になりました。(イネオスvsニュージーランドの不戦勝ポイントがなければこの決定戦はそもそも必要なかったはず)

スタートは両チームほぼ同時にクリアし、ルナ・ロッサがイネオスについていく形の展開になるが、今までのようなルナ・ロッサの食らいついていくような攻撃的なパフォーマンスは見ることができず、そのままイネオスが常にリードを保って勝利。

この勝利で、イネオスがチャレンジャーチーム内で1位。



ラウンドロビン総合優勝はニュージーランド。

ニュージーランドのレース参加はここまでになります。

今わかっていることは、イネオスがセミファイナル一番乗りの資格を持っているため、イネオスの対戦相手を自ら選べるということです。

おそらく、イネオスは対戦相手としてアリンギを選び、アメリカンマジックとルナ・ロッサを戦わせる方向にすることが予想されています。(わたしもそう思う)

次回は9月14日からセミファイナルが始まります。

あまり多くを書かずに、今日はこのへんで。

それではまた!

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