ルイ・ヴィトンカップ/セミファイナル/第2日目
海上の風速が18ノットでレース中の最高速度も50ノット(時速92.6キロ)を記録するスピード感のあるレース日になりました。
ルナ・ロッサとイネオスがそれぞれ2連勝し、両チームとも5勝目まであと1ポイントに迫り、ファイナルステージへ駒を進めることが注目されています。
イタリア/アメリカ第3戦:ルナ・ロッサ(◯)vs アメリカンマジック(☓)
スタートラインは両チーム同時にクリアし、すぐにルナ・ロッサがアメリカンマジックの引き離しに成功。第2ゲート通過の際にアメリカンマジックがフォイルダウンで減速したことで、リード差を縮めることが難しくなり、そのままルナ・ロッサリードでゴール。
ルナ・ロッサの3ポイント目の勝利に。
イギリス/スイス第3戦:イネオス(◯)vs アリンギ(☓)
アリンギがスタート前のアプローチで減速し、スタート30秒前ではイネオスとの接近で船体が傾いてしまうアクシデントも起こして、レースはイネオスが有利な状況でスタート。
3ポイント目の勝利。
イタリア/アメリカ第4戦:ルナ・ロッサ(◯)vs アメリカンマジック(☓)
アメリカンマジックが若干のリードでレースが始まり、ルナ・ロッサがすぐにリードを取り戻す展開に。第5レグまでは、ルナ・ロッサが常に速度を上回りアメリカンマジックを100メートル以上のリード。
第5レグからファイナルレグに差し掛かる辺りから、アメリカンマジックがリード差を60メートルから最大20メートルまで詰める接戦に。
わずか2秒(40メートル)の差で、ルナ・ロッサが勝利。
スタートは難なくクリアしたアリンギとイネオス、スタート直後の第1レグでイネオスがアリンギを追い越し、終始イネオスがリードを伸ばす展開で、アリンギの良いところを見ることができないままイネオスが勝利。
というわけで、相撲で言うなら、「稽古十分」か「稽古が足りない」かという目線で、各チームのパフォーマンスを見たレースでした。
やはり、新参者のアリンギには経験数が少なすぎて難しい部分があるのではと思いました。
一昔前ならワールドシリーズで、実戦を重ねることで技術やパフォーマンスを向上させる機会があったことを思い出しました。が、今回はそのような機会が少なかった。そうすると、このタイプのヨットを使っている経験のあるチームのほうが有利になるのは当然ですよね…
だから、大会全体の物足りなさもちょっと感じるのかもしれないです。
3日目の展開に期待します。
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